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「私で私を埋められたらいいのに」

 君からの可愛いを待ちわびて
 その言葉は誰かに放たれていった
 たくさんの雑音の中で、君の声だけが響く
 もう飽きたんだろう
 あの時の労力は次の誰かに注がれる
 
 あぁ、そんな人だったか
 頭で軽んじてみても、心はまだ渇れている
 誰でもよかった
 水を与えてくれたのが君だったから
 誰でもよかったんだ
 
 私は今 一人で立つことができない


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