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東北ひとまわり③

津軽鉄道

ストーブ列車を金木駅で下車した。終点まで楽しむことも考えたが、せっかくここまで来たので、太宰治の生家を訪れることにした。
金木はこじんまりとした趣のある駅だった。五所川原で予想以上の行列があったので、帰りの切符を買おうとしたが、乗る時に買ってください。と案内された。
帰りは本数の多い、普通列車で戻ることにした。

太宰治の生家

駅から徒歩で10分とかからないところに「斜陽館」と言われる、今は資料館として公開されている建物があった。
非常に立派な木造建築で、1階には銀行があったようで、2階は洋館になっていた。

斜陽館
階段の踊り場

すべてが贅沢な造りで、往時は街が栄え成功した家だったことが想像できた。しかも、公開されているのは当時の一部であるのも驚きだった。
標準見学時間を参考に時間を取っていたが、じっくり見てしまったがために、気付けば予定の列車まで間もなかった。
お土産も魅力的なものがあり見たかったが、ネットでも買えるな??と思い駅へ急いだ。
しかし、資料館で販売していたTシャツなどは通販はしていなかった。1本遅らせたら予定が狂うが、近隣も見れなかったので後悔が残った。

津軽鉄道「走れメロス号」

次の目的地

現在地は五所川原、時間は2時過ぎ。
今日は秋田まで移動をしたい。秋田のまずの目的は、駅ビルにある日本酒バーである。

海沿いの五能線で行けば、景色も良さそうだ。
しかし在来線は思ったよりも時間がかかり、本数もなく乗換えも多かった。
特急にも乗れるので、リゾートしらかみに乗れれば100点満点なのだが、ここまでに何度も予約をトライしているが取れない。キャンセルが出ない状態だ。五所川原駅でも最後の望みで空席確認をしたが、やはりなかった。

4〜5時間かかることになるが、弘前まわりで特急つがるに乗換え、秋田に向かうことにした。
えきねっとで特急の指定券を取った。
このルートは弘前で1時間ほど時間ができる。なので途中下車をするが、観光するほどは余裕がない。そこでお土産タイムにした。
弘前城が見れないのは残念だったが、仕方ない。と思っていたら、駅にジオラマがおいてあった。
少しでもありがたい。

弘前城のジオラマ

特急つがるに乗り込み、しばらく雪の平原を見ていたがいつの間にか寝てしまった。
うとうとしているとあっという間に暗くなり、秋田駅へと着いた。

秋田の夜

さて目的の日本酒バー『あきたくらす』へ向かう。

立ち飲みで、秋田の美味しいお酒を飲み比べができるのだ。

飲み比べ三種

悩んでこの三種にした。雪の茅舎でも美酒の設計は飲んだことがないので、これは決まり。そして一白水成と花邑を選んだ。おつまみはチーズとクラッカー。これもまた合う。
秋田の入口で美味しいお出迎え。心が弾んだ。

さて、荷物を置きにチェックインする。徒歩でホテルまで10分かからないくらい。
少しあるが、美味しいお店はこの辺りに多いようだった。川が綺麗に整備され、桜の季節にはさぞ美しいだろう。その先の細い道も整備され、イタリアン、居酒屋、焼き肉など色んなお店が並んでいた。その中に目的のホテルはあった。
荷物を置き、夕飯を食べに行く。第一候補は比内鶏きりたんぽ鍋。しかし、1人前を提供してくれるお店は少なかった。ま、なくても美味しいものは見つけられるはず!
一軒目は貸切で断られてしまった。
今回の旅は、一軒目は入れない運命にあるらしい。
そして、二軒目。「カウンターへどうぞ〜」ありがとうございます。カウンターがいいんです〜♪
きりたんぽ鍋ととんぶり、ふきのとうの天ぷらのラインナップと、ありました飲み比べ!日本酒の種類が多すぎて、飲み比べがちょうどいいのです。

雪の茅舎、阿櫻、太平山

美味しい美味しい。お腹いっぱいになって宿へ戻った。途中に煉瓦造りの古い建物があったり、なかなか楽しそうな街だった。

戻ってから、荷物の総入れ替えをした。メインのバッグに弘前で買ったお土産と使わないものを詰め込み送ってしまう。小さな鞄で明日からは行動する。

選択肢の多い悩み


ここまでも行き当たりばったりだったが、明日からは本当に何も決めてなかった。
秋田まで来たのも、お酒が飲みたかったのと、秋田新幹線には乗らねば。という理由だけだった。
五所川原からの移動の間にも考えていたが、どこを基点にするかを決めかねていた。とりあえず秋田新幹線に乗り、田沢湖方面に行くか。男鹿方面に行くか。盛岡のジャジャ麺も魅力的。横川の焼きそばを食べに行くか。あるいは仙台観光をするか…。山形をまわってもいい。

そして、平泉に行ってみたいと思っていたことを思い出した。目的地は「中尊寺金色堂」に決まった。版画家の川瀬巴水の作品を見てから、雪の中尊寺が見たかったのだ!
えきねっとで一ノ関までの指定をとった。

秋田で気になる美術館を見つけ、これを見てから出発することにした。そのオープンを待たなければならないので、秋田新幹線はお昼頃になり、中尊寺へは駆け足になりそうだった。





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