人生は舞台だというけど、それなら新喜劇ばりのお笑い演芸のように生きてええんとちゃうか
私くらいの世代には、よくいわれる言い回しで、「関西の人間は毎週土曜日に新喜劇を見て育つので、お笑いに慣れている」というようなものがあるんすね。今の若い人にもそうなのかどうかはしらんけど、私の世代くらいにはまだ通用するコモンセンスだった。
その言い回しが拡大解釈されて、関西の人間は舌が肥えているのでお笑いに厳しいとか、ギャグが面白いとか、日常会話の中でも芸人ぶるまいをするとか言われるような風潮もそういえばあった。
ただ、野球番組を見ていれば鋭い玉が投げられるようになるわけではないのと同じように、ただ単にお笑いへの曝露量が増えたからといって面白いギャグの言える人間になるわけではないと思う。少なくとも私はそうで。
しかし、思うに「舞台演芸というもの」への向き合い方には一定の訓練をなされたのではないかと思う。
例えば野球番組を見ていれば、自ずとゲームのルールみたいなものがあるらしいということはわかる。それと同じで、舞台演芸という一定のルールを伴ったゲームが有るらしい、そしてそこでプレイする人たちへの、なんというか、敬意みたいなものを学んだんじゃないか、と自己分析する。
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