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第四十八段

レモンティーを飲んだ。あまりに暑いので自販機で購入したのだ。私はジュースの類をほとんど飲まない。水かお茶かコーヒーの3択だ。しかし、その日はとんでもなく暑いので甘いものが欲しくなった。それでレモンティーに白羽の矢がたったのだ。

一口飲むと市販のレモンティー特有の甘さが口の中に広がる。続いて市販のレモンティーらしい味がする。のどを潤したかった私は大満足だ。しばらくレモンティーを飲んでいると、突然、なつかしさを覚えた。そういえば中高生くらいのときにレモンティーを飲んでいたことを思い出したのだ。

中学生の時は昼食にお弁当を食べていた。買い食いすることもない真面目な生徒だった私が、ハレの日としてジュースを飲む日は限られていた。特に部活の試合の時は必ずジュースを飲んでいた。先輩後輩含め、コンビニで買うごはん。背伸びしたい年頃の私は、紙パック入りのレモンティーをよく飲んだ。高校生の時はもう少し自分で買う機会も増える。でも、やっぱり紙パックのレモンティーをよく飲んでいた。なんか、それがかっこいいと思っていたんだろうな。ちなみに大学生になると、それは細長い容器に入ったラテに取って変わられた。

また一つ、ほんの些細なことから懐かしい記憶を思い出した。おふくろの味という言葉があるが、確かに味というのは、大切な記憶と結びついているのだ。頑張りたいときは、レッドブルだけでなくてレモンティーもありだな。

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