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上をみればきりがない。隣の芝生が青い世界で生きていく

人間はどうしても他人と自分を比べてしまう生き物だと思う。

どん底にいる時は上手くいっている人と比較してさらに自ら沈み込み、自分の調子が良い時はさらに上と比較して自分の機嫌を悪くする。

優劣を感じるから競争があり、今日の資本主義社会も成り立っているんだろうが、そうやって精神をすり減らしている人達を見ると、この世界で幸せに生きていくには時に自分の目をすこしだけ覆うことも必要かもしれないと思った。

もちろん目を背けてはいけない問題もたくさんあるが、必要以上に自ら隣の芝生を覗きに行かなくても良いのではないか。

無論、社会的地位を向上させたいという野心も良いし、自分を磨きたい着飾って承認欲求を満たしたいというのも良いと思う。
満たされると気持ち良いから否定はしない。さらにその探究心から自身がさらに高みに向かって成長できるかもしれない。

ただ、一庶民の自分からするとそういう上を見ればきりがないなと思うわけだ。

心を平和に保とうとすると、ある種線を引いて外野から遠目で見るのも策である。

巷はマウント合戦の嵐だ。
学歴、家柄、結婚、出産、キャリア、子育て、老後は病歴。永遠に終わらないだろう。そういう生き物なのだから。

何も一切遮断するわけではなく喧騒から少し離れて、たまに刺激を得るために近寄って糧にして、また離れて…。良い距離感を保ちたい。



自分の好きなこと、読書や映画鑑賞、旅行をして楽しみながら、生きていければそれで良い。勤労に目標を持って励みはするのの、高みを目指すために自分を犠牲にするほど働く必要はない。自分のことは自分でケアして生きていく。

これが周りの芝生が青だらけの独身三十路が己を守るために少し考えたことだ。

可哀想な生き方?
そうかもしれない。でも格差社会に疲弊して毎日を暗くどん底で生きるよりは、休憩だと思って期間限定でも良いから考え方を変えて、距離をとってみるのも健康的に過ごす一つの術ではないだろうか。

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