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#1 泣き虫のんちゃん

幼い頃はずっと泣いている子どもでした。生後6ヶ月で保育園に預けられます。急ぎ足で向かう母に抱かれながら、ずっと泣き喚いていたそうです。保育園に着いてからも、力尽きるまで何時間も泣いていました。みんなと同じタイミングでお昼寝ができず、ニコニコしながら保母さんの近くにいたことを覚えています。母が迎えに来る頃になってようやく眠りにつき、帰りは母の腕の中でぐっすり寝ていました。生活リズムが後ろ倒しになり、「午後の女」「夜の女」と周囲から悪名高き赤ん坊でした。しかし、そこにはいつも泣き止むまで放っておいてくれる寛大な母がいました。

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