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心療内科卒業に際して思うこと


今日まで生きていてくれてありがとう。

治療を受けて治すと決めてくれてありがとう。

パートナーと離れて実家で療養してくれてありがとう。

カウンセリングを休まず受けてくれてありがとう。

ずっと拒んでいたお薬を飲んでくれてありがとう。

外へ出かけたくても、波を抑えるために我慢してくれてありがとう。

心友の結婚式に何がなんでも参加しようと、
周りの力を借りることを許してくれてありがとう。


うつ病を治したい、と本を読んで勉強してくれてありがとう。

学んだことを実践してくれてありがとう。

過去に作ったたくさんの心の傷を癒してくれてありがとう。

愛着障害の不安回避型を治すために、
自己開示する勇気をもってくれてありがとう。

noteをはじめてくれてありがとう。

父に本当の気持ちを伝える勇気を出してくれてありがとう。

母に本当の気持ちを伝える勇気を出してくれてありがとう。

わたしが幸せになることを許してくれてありがとう。


今日はご報告です。


2023/12/22の診察をもって、心療内科を卒業しました。


2度目のうつ病と診断された7月頭。
半年後の未来なんて何ひとつとして浮かばなかった。今に絶望して、明日を生きる希望もなくて、そんなこと誰にも言えなくて、心は孤独だった。


まさか年内に卒業できるとは思っていなかったので、正直はじめは戸惑いました。

まだ仕事見つけていないけど、、、
今も朝は苦手だし、落ち込んだりもするし、
まだ通う必要あるんじゃない?みたいな。

そんな不安な気持ちも0ではないけれど、
その一方で、きっと大丈夫という気持ちもたしかに芽生えていて。


月に1度の診察で、近況をお話しするんだけど、
今回お伝えしようと事前に書き出していたメモ

関西で高校の吹奏楽イベントに参加した
自分のことをオープンにして話せるわたしになれた。
話しても人は離れていかなかった。
むしろ関わっている人たちと深い繋がりができて嬉しい
もっと人に自分のことを伝えたい、知ってもらいたいと思って、ブログを始めて2ヶ月たった。

今はランニングと英語の学習を始めている
明後日5キロほど走ってくる

重い腰を上げて、やっとハローワークに行けました
年内に受給も開始されます
年明けから本格的に転職活動をと思っている

すぐにもっともっと頑張らないとって思いやすいけれど、優先順位を明確にして過ごすようにしたら、できない部分も当然出てきて。
それでいいんだって言い聞かせて、毎日過ごしています

だけどわたしはハッピーです

彼のためにご飯作れない時もあったけど、それは自分のやりたいことに集中した結果、
人のために力を注ぐところまでエネルギーが残っていなかったにすぎなくて、
それを少しずつ余力を残しながら過ごせる方法を身につけていこうと思っている

ハーフマラソン完走したいと思っていて、少しずつ距離を伸ばしているので、走った日は全体力がなくなってヘロヘロですが、笑
それもそのうち慣れてくるよなぁと思って楽しんでいます

できないことをできませんって言えるのって、言うまでものすごくエネルギーを必要とするけれど、
言ってしまえばあとが楽というか、リラックスして余裕が生まれたりするなぁなんて思っています

心と体を鍛えながら、来年も過ごしていきたいです😆

診察10分前の走り書きより




掻い摘みながらお話ししたら、先生も嬉しそうに聴いてくださった。

そしてひとこと

「終診で良いかと思います」

えっいいんですか?

「また何かあったらいつでもきていただいて」

「よくがんばりましたね」


大変お世話になりましたとお伝えして帰ってきた。

嬉しくて嬉しくて、ニヤニヤした顔がマスク越しからも分かるくらいで。
スキップしたい気持ちになってウキウキだった。

帰りの音楽は「わたしは最強」をマスクの内側で大熱唱。変人の極みでした。



7月にはこんな未来考えられなかった。
毎日が苦しくて苦しくて生きているのが辛かった。
もう人生降りたいって思ったなぁ。

一番どん底にいた時は、電車に乗って通院がそもそもできなくて、オンライン診療のため診察代が嵩んで不安やったし、自分の症状をメモに起こすことすらままならなくて、母に代筆してもらったものを読み上げることしかできなかった。

カウンセリングでも申し訳ない、役に立てない、申し訳ないばかり吐き出すループだったなぁ。

先生から、よくがんばりましたねという
お言葉をいただいた時、わたしは胸を張って、
「はい!がんばりました!!」と言えました。

これも変わったなぁと。
今までのわたしやったら、全力で謙遜していたんですよね。

正直こんな未来は想像できなかった。
ずっと暗闇の中をもがいてた。

すぐに急激に良くなることなんて決してなくて、
その反対に少しでも油断しようものなら、漬け込むようにメンタルは地に落ちて、何日も寝込んだ。

誰にも相談できなくて、自滅して、全部一人で抱え込んで、自分のことばかり責め立てて、いつも自分のことよりも相手のことで悩んでいた。
自分をたくさん否定して散々傷つけてきた。

パートナーに、母に、妹に、親友に、パートナーの家族に、、、
少しずつ本当の気持ちを伝えて、その都度たくさん泣いて、吐き出して、受け止めてもらって、、、

何もできない空っぽのわたしでも、大切に思ってくれる人は、新たに探そうとしなくても、もう手のひらの中にあったの。
それもね、何人もいたんだよ。

白旗、挙げられるようになったんだよね。
頼ったの。甘えたの。助けて。って言えたんだ。
誰に対しても、ずっとできなかったのに。

気づけばわたしの周りには、大切にしたい人でいっぱいになった。
大切にしたい人が明確になったころには、少しずつ新たな自分になっていた。


嬉しかった。
ただただ、嬉しかった。



ちゃんと治療を受けたら、ちゃんと治った。

治ったんだー!!って、ほんと嬉しかった。


うつを治した後は、うつになる前の世界があるのではなくて、

うつになった後の世界が地続きになっているだけ。

それでいいって今なら思える。


苦しくて苦しくて、仕方がなかったけれど、
わたしには必要な時間だった。

強制的に立ち止まらなければ、気づけなかった。


うつになって良かったなんて思わない。


正直言って2度とごめんだ、って思う。


うつになりかけている人がいたら、
生き方を変える勇気をもって!って伝えたい。

大丈夫だからって。

変わるタイミングが来ただけやでって。


できないことはできないって言っていい。

助けてって声をあげていい。

力を貸してくださいって頼っていい。

甘えていい。

寄りかかっていい。

わたしは一人ぽっちだなんて、
そんなふうに言わないで。ここにいるから。

心はそばにいるから。こっちを見て。気づいて。


ここまで長かったけれど、ここからの方がもっと長いよね。


心と体を鍛え続けて、
慈愛に満ちた心優しいわたしであり続けたいな。


今日も生きていてくれてありがとう。



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