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煮汁がいっぱい【日々のこと】

私は煮汁が捨てれない。

調理して、お皿に盛った後、ややいっぱいに残ってしまった鍋の煮汁を見ると勿体ないと思ってしまう。濁った煮汁なら別ですが、澄んだ煮汁であろうものなら、うっとりとすらしてしまう。もはや無自覚に、煮汁いっぱいに調理している気さえする。

様々な味付けで色々な具材からの旨味が染み出し、栄養・エキスだっていっぱい含まれている煮汁。市販では購入できない特別な調味液を得た気がして再利用したくなるのです。購入することも出来なければ、次、同じように作ることも出来ない煮汁で、1回こっきりの料理が出来そうとワクワクしてしまいます。

世の中には同士のような方々も居るようで「煮汁 再利用」「煮汁 リメイク」なんて検索すると、一味違う料理を教えてくださいます。
先日、鶏のさっぱり煮を作った際に煮汁がいっぱい残ってしまった。翌日に再利用の予定はなかったが、あまりに澄んだ煮汁。私には捨てないでと訴えるペットの瞳のようにすら見える。ケチ臭いとは思いつつも、冷凍してまで煮汁を残してしまった。

その後の数日、いっぱい煮汁検索しては同士に相談。
その煮汁は煮込みハンバーグに再利用できるとある同士が言う。しかもこの方は強者で、その煮込みハンバーグの煮汁でトマトパスタまで作るという。煮汁の二次利用とは、大したものです。

今、冷凍された煮汁が室温で休息から目覚めようとしている。
さっぱり煮の煮汁が煮込みハンバーグの煮汁としてどのような味の煮汁となるのか。その煮汁は二次利用する気はないので今日で無くなる煮汁の量になるのか。
頭の中は煮汁のことでいっぱいで、この文章にも煮汁の文字がいっぱいで、煮汁をいっぱい残したせいで、今日いっぱいは、煮汁のことと煮汁の文字でいっぱいいっぱい。

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