妊娠後期に大切な栄養と、出産に向けて知っておきたい授乳・ミルクについて

妊娠後期に大切な栄養と、出産後の授乳・ミルクについて、講演会に参加し学んだことのメモ。


妊娠後期の栄養で大切なこと

①バランスよく食べる

●主食:茶碗1杯150g、6枚切り1枚、パスタ麺100g
 →スライスチーズ1枚、ヨーグルト1個と同じくらいのタンパク質が含まれている
●副菜:1食120g(1日350g)の野菜を摂る
 →主菜が肉の場合、副菜は油が少ない和のメニューにする
●主菜:肉、魚、卵、大豆製品をローテーションで
 →肉・魚は手のひら、卵・大豆製品は手のひら半分
●果物:すぼめた手のひら程度
●乳製品:チーズ1P、カップ1つ

②積極的に摂りたいもの

●鉄分:妊娠後期16mg(一生で一番必要な時期)
 うずらの卵水煮、コンビーフ缶、あさり水煮缶など
●カルシウム:650mg(日本人は慢性的に不足)
 小松菜、スキムミルク+白ゴマ+黒ゴマ、チーズ
●DHA:DHA+EPAで1000mg(脳細胞材料の1つ、妊娠後期は臍帯血中の濃度が上がる)
 サバ缶、ツナ缶など

③控えるもの・気をつけるもの

●水銀:大型の魚は週に1度まで
●生もの:刺身、寿司、生卵、生ハム、スモークサーモン、ローストビーフ、ナチュラルチーズ
●塩分:麺の汁は残す、塩蔵品を減らす、減塩食品の活用


母乳・ミルクの準備

①母乳育児のアドバイス

・鉄分を摂って貧血予防を
・母乳マッサージ等は産院等の指示に沿って
・あせらず、無理せず、量を気にしすぎず
・まずは吸わせることから
・自分の栄養と睡眠も大切に

生後5ヶ月の赤ちゃんは、1日に1000mL母乳・ミルクを飲む

②授乳中の食事のポイント

・欠食しないように
・鉄分、カルシウム、DHAを意識して
・水分は普段より多めに
・カフェイン、タンニンを含む物は1日2〜3杯まで
・飲むタイミングを授乳後にしたり工夫を

③ミルクの準備

・哺乳瓶は最低1本は用意する
・混合を考えているなら3〜4本あると良い
・粉ミルクもスティックタイプを用意しておくと安心
・混合を考えているなら缶タイプでもOK
・哺乳瓶は24時間以上使わなかったら消毒し直す

④ミルク作りの水

・OK:水道水、ミネラルウォーター(軟水)
・NG:ミネラルウォーター(硬水)

⑤ミルクの作り方

●ミルク→お湯→お湯
・手を洗う
・70℃以上のお湯を用意する
・粉ミルクを必要量、消毒した哺乳瓶に入れる
・出来上がり量の半分くらいまでお湯を入れ、溶かす
・出来上がり量までお湯を入れる
・乳首をつけ、よく溶かす
・体温くらいまで冷ます
・手首の内側に当ててぬるいなと思う程度


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?