転地療養3日目@浜松

宿泊者の多くは日中どこかしら出掛けたり、仏教体験に参加してるようだけど、私はほぼ部屋に引きこもって1日過ごした。
これだけ時間があるなら色んなことができそうなものだけど、Udemy(オンラインのソフトウェアコース)にアクセスしてみるも、体が拒否反応を起こしたのでそっ閉じした。まだその時ではなさそうだ。

今週の療養は、まず朝起きて比較的ヘルシーなメンタルになること。
来週の療養ではUdemyでFigmaの1コースを全うすること。
再来週の療養では、答えを出すこと。

なので、明日も引き続きゴロゴロすると思う。
家でそうするよりも圧倒的にメンタルに良いのはわかってきた。

窓の外は大きな湖が広がっていて、建物の外は竹林で、人工的なものはほとんど目に入ってこず、施設の裏手は大きな墓地になっていて、常に静かな空間が広がっている。草が風にそよぐサラサラした音や、小鳥のさえずりがよく聞こえる。外来種ではあるけど鳴き声が美しいガビチョウのほか、うぐいすがよく鳴いている。
うぐいすの谷渡りの鳴き真似をすると、警戒音を発する時がある(ライバルのオスがいるのではと思って、鳴き声が低めになる)のでちょっとうぐいすとさえずり遊びをして過ごした。

これらの要素が相まって
都会の小さな一軒家の一室の、狭いベッドの上で、天窓をぼーっと眺めるよりも結果的に体に良い影響を及ぼしているようだ。
ここには、近所の赤ちゃんの夜泣きや、しつけられていない犬が無駄吠えする声も、子供達が夜遅く騒ぎまわっている声も聞こえてこない。
これが、転地効果というものかと思う。

今夜の坐禅は、今までで一番よかった。
しんどい状態で来たので、坐禅の方はそこまで頑張る対象ではなかったものの来たらせっかくだしと、少し頑張ってみた。
涙も出なくなってきて一定時間半眼でいることができるようになってきた。
体って不思議だなと思う。以前体験したことをどこかで記憶しているのかな。20〜30分胡座をかきっぱなしになるので、めちゃくちゃに足が痺れるのだけど、その痺れの解き方もなんとなく思い出していた。

また、私が坐禅の時気に入っているのが、涅槃堂という世界一大きな般若心経が飾られている場所なのだけど、灯りを落としたこの中でただぼんやり一点を見つめていると、巨大な般若心経が浮かび上がり、飲み込まれているくらいに今回は没頭することができた。

あとはずっと一人で過ごしているので、自律神経がイカれてるのかなってくらい、独り言が増えている。話し相手がいないので、自分の中に一人キャラを立てて、その人に色々説明しながらノリツッコミなども時々交え、精神状態を保たせていただいてる。もしかして、正式には保ててないのかもしれない。

明日は手塚治虫のブッダが全巻揃ってたので読破しようかなと思ってる。

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