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Everybody's Got One

去年後半から自分の脳がストレスに耐えきれなくなってしまって、薬の効果でどうにか平穏に暮らせるようにはなっているものの、やはり随所に無理があるのを感じる。加速だけがやたらとスムーズで、ハンドルはガタガタ、ブレーキの利きも悪い車を運転しているような気分である。よほど慎重に運転していかないと、少し間違えただけで大事故が待っていそうだ。どうやら仕事も現状の実力以上にこなせる気持ちになっていて、ポンコツ頭のくせに処理能力以上にたくさん受けてしまい、今は納期に間に合わせるのに四苦八苦している。集中力の制御も何だかおかしくなっていて、仕事のような必要かつ優先すべき事項とは全然別の案件にがむしゃらに集中してしまいがちだ。昨年暮れから正月にかけての当ブログの引っ越しも、そんな状態で一気呵成に進めてしまった。物忘れも激しいし、色々と困る。

こうやって不安そうなことを書いてはいるけど、気分が不安や憂鬱の方面に行かないように心の中に「立ち入り禁止」の看板が立てられていて、強制的に落ち込みが回避されている感覚。おかげで、状況が切羽詰まっているわりには不思議と気分的には平気である。こんなへんてこりんな状態は本来の自分ではなく、元々の性格が変わってしまった感じがするので、いつかは以前の自分に戻ったほうが良いと思う。しかし、これから生活環境の激変が本格化するので、またストレスでおかしくならないためにはしばらく薬を飲み続けた方がいいと担当医には言われているし、自分もそれには同意する。また去年の秋のような激しい不安や後悔に苛まれる状態にだけは戻りたくない。この時期を乗り切って新しい環境で落ち着くまで、この応急処置が施されたポンコツ脳みそで、どうにか事故を起こさないように運転を続けるしかない。

人間というのは本当に弱くて脆い生き物だと思う。特に脳に関してはそうだ。感覚、行動、思考と人間活動のあらゆる面をつかさどる極めて重要なパーツなのに、それぞれの人間に脳は1個しかない。スペアやバックアップはないのだ。正常に動かなくなったら、もはや自力では対処不可能、誰かに助けてもらわなければどうにもならない。今の自分の脳はかなり危ういけど、どうにか踏みとどまっている。この文章もうまく書けているのかどうか……こんな自分を客観視するためにも、ブログを書き続けることは必要だと思っている。あまり深く考えずにブログの全記事を突発的に引っ越したら、どうやらGoogleに怪しまれたようで、現在は検索から見に来てくれる人がまったくいない閑散とした状況である。ああ、こんなはずじゃなかったのになあ。まあこんな状況も時間が解決してくれるだろう、とこれも薬の効果なのかあまり深刻には捉えていない。とにかく、たとえ誰も読んでくれなくても当ブログの記事は何だかんだと書き続けるつもりである。

もう満開の梅が見られる季節。この土地で暮らして3年目になっても、未だにずいぶん早いなあと思う。またもうすぐ、寒冷地に戻る。

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