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香りを、本の栞にする。

香水が、とっても好きです。
いい香りがする場所や人には、めっぽう弱い。
「なんの香りだこれは…!?」と意識の半分くらい持ってかれます。
つい、「その香水いいですね!何使ってるんですか!」って聞いてしまう。

いつか、周囲で流れている曲をすぐ探してくれるShazamとかSoundHoundのように、その場で出会った香りを探せる技術があればいいのになぁと最近思っています。(もう開発されてるのかな?)

香水集めが好き、と言っても香水をポンポン買うお金はないので、香水を売っているお店に、ビビッ!とくる香りを探しに行きます。
警察犬のごとく、嗅覚を全開放した後は、横に置いてあるあの小さくてちょっと厚めの白い紙に、その好きな香りを染み込ませて持って帰っています。

いつかこの香りを買うぞ…とバイトにも精が出る、魔法の紙。

この”小さくてちょっと厚めの白い、魔法の紙”、「ムエット」って言うらしいです。最近知りました。フランス語なんだって、おしゃれ…

その素敵な香りが染み込んだ紙を、私は本に挟んでいます。栞代わりに!

これがかなりいいなと思っているので、ちょっとシェアしたくなりました。

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サイズ感がちょうどいいんです。栞になるために生まれてきたんかムエットは!と度々思ってしまいます。

ラブストーリーの小説には甘い香り、
ビジネス本にはスッキリシトラス系を挟む、といったかんじで、
この本めちゃ好き!と思ったら、それを超えるくらい好きな香りを挟みます。

読んでる途中で集中力が切れたら、それをすんすんと嗅いで、また本の世界に戻ります。

栞を嗅いでやがるぞ?と傍から思われてるかもしれないですが、気にしません。

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そしてそのムエットに、本を読んで心に残った言葉を書いてます。

また時間を置いてその本を開いた時に、それを読んでた時に包まれた香りと言葉がふわぁっと戻ってきて、それはそれは、愛おしい気分になれるんです。

上にあげた写真は、2年前に書いたもの。インドに渡る前に、空港の免税店でChloéの香水をシュッとひとふき。本で出会った印象的なフレーズを書いておいてました。

まさか、その3日後にデング熱にかかり、インドの洗礼をがっつり受けるとは微塵にも思ってなかったのですが…笑

ベッドの上で悶え転がり苦しんでいた時に、この1枚の紙に乗っている香りと言葉に支えてもらいました。今でもずっと、大切に持っています。

パラパラとページをめくる音、かすかな風にのった懐かしい香り。
なんでもデジタル化されて、画面上で読み物が消費される時代ですが、
たまにこういう感覚を楽しんでもいいのかも😳

香りと言葉を記憶するその紙は、世界にひとつだけ。

おすすめです!

あなたにとって、明日もいい1日になりますように!


#3本目

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