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爆ぜる心臓
ある日のこと。
仕事から帰ってくると3つ折りのA4用紙が入っていた。
管理会社から生活マナーについてというタイトルのものだった。
ハトにエサをあげている入居者の方がおり、物件に糞がついてしまっているのでお心当たりがある方は、早急にそのようなことはお辞め頂くようお願い致します。
そういえば最近、鳥の糞とかフワフワの羽根が落ちてるの見るのはそういう事だったのか!
と、今更気づく。
次の日の朝、気にして見る。
なりちゃんではない反対側の隣家の電気メーターの下に出来たてホヤホヤの糞が落ちている。
ここを通らないと部屋に出入り出来ないのでいつも糞を見つける。
ハトは自分の糞がある場所=安全と認識し、休憩や巣をつくる場所として留まるようになります。
自分の糞の上で生活するのも平気。
そのうえ他の鳥に比べて糞の量が多く、その量は一日あたりなんと約30ℊ!
ハトが居ついた場所にはあっという間に糞が溜まっていきます。
ここはカラスも来るが大丈夫か?襲われたりしないか⁇
血みどろのハトが落ちてるところを通るなんて絶対に嫌だ。
そして3日くらい経った朝。
仕事に行こうと部屋を出たところで、なんだか視線を感じる。
天井近くに設置されている、なりちゃんではない反対側の隣家の電気メーターを見ると上の隙間にハトが乗っかってて、こちらを見ていた。
ハトさん🐦おはようございます。
それでは行ってきます。
仕事を終えクタクタになって帰る。
今日は糞がほぼ無い。
次の日も、その次の日も。
どうやらハトにとって安全な場所では無いことに気づいたらしい。
血みどろのハトが落ちてる現場に遭遇する確率が減り少し安心した。
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