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「さなコン3」は終わらない

 2023年も師走に入り、いよいよラストスパートとなって参りました。私の創作活動は、今年は日本SF作家クラブ主催の「さなコン3」一次選考通過という成果を得て、なんとか去年よりは前進したかな?といったところです。ああ、あとしょーもない落書きがPixivランキング入り10本目を数えました。マンガでも最近はランクイン難しくなってきたなぁ。
 
 とりわけ今年は「第2回小さなマンガコンテスト」へのリベンジにと、第3回への参加準備を粛々と進めてきましたが、肝心の公募がナカナカ始まらない。第2回の結果発表では「(まだ決定はされていませんが)日本SF作家クラブの小さなマンガコンテスト第3回でまた皆さんの作品を拝見・・・」と締めていたのに。
 
 小説コンテストも徐々にエントリー作品が減っている状況ですが、輪をかけて勢いを失っているのがマンガコンテストの実情です。第1回の応募作品が127作に対して第2回が93作。大幅なダウンの原因は、ひとえに冬コミの入稿時期と被ったからと思いますが。前回調子に乗って10作品のエントリーをひとりでこなしましたが、案外助けになったのかも。私がいなければ83作ですからね。
 
これまでの開催日程を一覧にしてみました。

こうしてみると徐々に盛り下がってるな(汗

 小説コンテストはGW開始から6月初週と開催期間が定まっているのに対し、マンガの方はスケジュールがあやふや。第2回マンガコンテストなどエントリー終了から4ヶ月も放置してから結果発表と、運営内部では企画として定まっておらずフワフワしているのではないかと感じます。

 小説コンテストの日程が定まっている以上、マンガコンテストは4月中には結果発表を済ませなければなりません。そこから逆算すると、第3回マンガコンテストは正月の松飾りが取れるあたりがデッドライン。それまでに開催されなければ「第3回は中止」という事になるでしょう。今回、小説コンテストでちょいと炎上騒ぎをやらかしたので、或いは運営内で開催への慎重意見が出ているのかも知れません。
 
 私もその一人ではありますが、「小さな小説コンテスト」では試行実験的な作品をエントリーする方も多く、それが審査員には不遜に感じた側面があるかも知れません。でも一行FBというのはちょっと…。私はいっぱい書いてもらえましたけど。正直ちょっとばかし凹みましたけど(笑

 そういえば、榛野なな恵さんの「PaPa told me」に、こんなエピソードがありました。

 ご近所の顔見知りの女性が、自身で書き上げた小説の講評をお父さんへ依頼する。お父さんは小説家になる前は文芸誌の編集をしていて、それ故にこうした依頼はお断りしていると女性に告げる。作家として、元編集者として作品と向き合うため、どうしても手の抜けない評価になるというのだ。「最後まで冷静に聞いていただけるなら…」と念押しした所で、女性は憤慨して帰ってしまう。
 
 畑違いの人間が単なるイベントとして「さなコン」に参加するのは、いささか浅慮だったかも知れません。しかし一次審査で次点だった方々への丁寧な講評を見て、少なからず期待してしまったのが本音です。外部委託による審査だったと聞いていますが、その辺りは「その道のプロ」にお願いしていたのかも。なだめておだててドーン!と背中押してましたよね、次点の方への講評。とても良かったです。
 
 さなコンはこの先、新人作家の登竜門とするのか、SFファンとのイベントとして定着させるものなのか、「さなコン3」の炎上騒ぎを起点に再考する時期に入ったのかも知れません。そして、「小さなマンガコンテスト」継続の是非。夏からコツコツ準備してきた者としては、ぜひ開催をお願いしたいのだけれど。中途半端で盛り下がるのなら止めるべきという考えは正しいと思うし、理解もしています。
 
 作品の準備は続けて、状況を見て他のコンテストに転用するか。はたまた今年の締めにと公開してしまおうか。やらないなら「もうやんぴ」と宣言してくれないと、こちらも動きようがないんだけどな。
 
 こうして一人くらいグダグダ言うのがいないと、運営も引くに引けないだろうさ、きっと。

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