個人ゲーム開発者が開発期間を見誤る理由

◆はじめに
個人のゲーム開発者さんからこのゲームも4年かけたんですとか最初は3か月なのが2年以上かかっちゃいましたとかっていうお話をよく聞くのですが、ちょっとなんでだろうということで個人ゲーム開発者の視点で今回は推察できればと思います。

業界の人がいう推察とは違う、
完全に個人ゲーム開発者自体の現場の推察と考察にはなりますが、
心理的・外部的要因を含め、対策方法を練っていければと思います。

かくいうウチ自身も1.5年の見積もりが2年に伸びていますし。

ただ、最初にいっておくと、
必ずしも延期することが悪いことではないですし、
どの世界でもある程度の規模のものを作ると見積もりがしづらくなる部分が絶対的にあります。

◆原因その1 見積もり不足
比較的完成~公開も少ない人にありがちです。
完成像はイメージはできているけども、
思ったよりも時間かかる~という感じになっていたりとかそんな感じです。
もしくはAとBの工程があってそれ以外の工程が増えまくって~ってなります。作りこまないと~みたいな脅迫観念に駆られた方々もいらっしゃいます。

ベストプラクティスとしては簡単なミニゲームからスタートして、だんだん大きくする方式です。例えばUnity1Weekなどで何度かこなしてからスタートしたりといった感じです。うまくいったら販売のほうも進めてみましょう。

っていうよりかはこれはプロと呼ばれている方々でもよくやらかすと思うのですがそこはどうなんですかね…。

◆原因その2 理想が高いもしくは諦めがつかない
1作品に込める思いが強すぎる人もしくは作品に関して愛が強すぎる人です。こういった方は長期間作り続けている人にありがちで、長ければ長いほど愛が深くなっていきます。
そして、長い年月をかけた結果、周りはなんで完成しているのに私は…みたいな症候群に陥ることになります。

こういった方へのベストプラクティスとしては
自分のスタンスを考えることが第一になります。
考えた上で一個の大きなものを作りたいというのであれば目指してもいいと思いますし、そうでない場合はある程度妥協しながら次回作でがんばるというのも手です。

◆原因その3 外部的要因に巻き込まれている
これは自分ではない誰かや本業など
別の要因で遅くなっているパターンです。
本業が忙しくて…とか就職や結婚、出産など人生においてイベントはある人もいればない人もいますが、ある意味致し方ない部分はあります。
また、だれかに依頼しているときは相互関係にあって、動けない場合もあったりとかもしますし、ある程度リスキーなのはあります。

ベストプラクティスとしては基本的にはないですが、
これに関しては当初よりも線引きするしかないです。

っていうより、本業片手間でやるということはそういうことです。

◆原因その4 ゲームの関係者要因に巻き込まれている
これは例えばステークホルダーやクラウドファンディングで投資を集めたり、もしくは依頼先だったり、パブリッシャーだったりの要求や要因で遅れるということはしばしばあります。というより、関係者が増えれば増えるほどトラブルの数も増えていくので、その分伸びていきます。
これは壮大になればなるほど金のかけ方も違えば、
トラブルの数も指数関数的に増えていくといった感じになります。

ベストプラクティスとしてはゲームとしての
適性サイズを知ることが大事です…が、インディーゲームの適性サイズはわりとみんな知らない場合があるので、作りながらで確かめていくことが大事です。

◆原因その5 誹謗中傷やメンタル的要因
いわゆるSteamで個人で作っている人ではあまり少ないですが、いわゆる作っているものに対して厄介アンチみたいな人が出ることがしばしばあります。突撃して困らせてやろう的な感じやSNSであらぬことを書いていたりとクリエイターに対して東アジア系国家の人たちは厳しくなる傾向にあります。その要因で精神的に崩れたりとかもありますし、他の度を超えて病んでいる(いわゆるかまってちゃん)みたいなクリエイターに漬け込まれてひたすらメンタルカウンセラーやらされていたりなど、個人クリエイターは全部ダメージが自分に来るので大変です。
こういう場合はある程度SNSと距離を置くしかありません。
インターネッツと距離を置く!
それでも治らない場合はある程度措置をとりましょう。

◆原因その6 やる気
個人でゲーム作っているおかしな連中は謎のやる気でゲームを開発しています。そのやる気のほとぼりが冷めるときは何度だってあります。個人ゲーム制作者だってゲームしたいし、漫画だって読みたいし、寝たいし、ごはん食べたいし、お金だって満足ではないわけです。時間を削ってゲームを作りたいという熱意って犠牲にするべきものが多いので、好きな人がやっている感じです。逆にお金も時間も満足したければゲーム会社のほうがいいです。

◆まとめ
だいたいざっくり6つの原因を書いてみました。
SNSで浮上しているゲーム会社の人らしきアカウントの人たちになかなかあらぬことをひたすら言われているので自分なりにまとめてみた始末です。

最初にも言いましたが、遅延するのは決して悪いことではありません。
作りこんでヒットする方もいればそうでない方もいらっしゃいますし…。
ここは結構個人のスタイルにもよるかなと思います。

ウチ自身も販売やパブリッシャー話など、
比較的上級者寄りの話を展開してきたので、
反省に立ち返っている部分もあります。
なんで自分のゲームって完成しないんだろうと
頭抱えている方々のチップスになればと思います。

自分のゲームを見つめなおし、
自分にあったゲーム作りの参考になればと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?