FUJIFILM FinePix 『F11』を選ぶべき3,652個の理由(F10ではなくて)|季語を探す古いコンデジスーパー散歩

画像1 フジフィルムのファインピックス「F11」という2005年発売のコンデジは、貴重で限られた人生の時間、それを存分に使うに相応しい被写体と言えるわけですが、
画像2 白飛びもし放題で屋外日向も苦手、
画像3 一方の暗所はノイズだらけで屋内どころか「屋外の日陰も」あやしく、たとえばボンネットあたりのアンダーを持ち上げようとすれば、凄まじいカラーノイズ写真となり、つまりセンサー性能のポンテシャルが低くダイナミックレンジがかなり狭い上に、画像エンジンの処理もまだまだ発展途上であり、というわけですが、
画像4 2005年頃はこのようなコンデジを使っていたわけで、いや買えば活き活きと艶やかな心に弾みがつき、喜び勇んで大切にしていた時代があり、
画像5 日の光の下ではまずもって見えず、じゃあと斜めから見てみると真っ黒にしか見えない液晶とにらめっこしながら、「ほうほう、絞り優先とSS優先は選択できるらしい」「マジか、シャッタースピードは1/1000までか」と当時はフルオートしか使わず使えずでしたが、何が設定できて、使い方はどうなのか、試しながら歩き、
画像6 そのようなご機嫌なファインピックスF11を持ってランチへ出かけました。
画像7 少しコントラストをあげるだけで、ノイズがこんにちは、となりまして、ノスタルジーのパラメータが自動で向上してくれるかもしれません。
画像8 ランチのサービス半ちゃんを、手前にピントが来やすくなるマクロモード、
画像9 無論テレ端は甘い上にF値も上がってノイジーにもなりやすく、
画像10 しかしどこか愛くるしい絵を出してくるのは、懐かしさかもしれません。
画像11 ファインピクセルF11、やファインピクスと誤字表記しても気にならない手軽さも魅力に、
画像12 スマホに敵わないこの時代でもあっても持ち出す楽しさをくれ、
画像13 液晶が日中、陽の光で見えにくく何を撮っているか、ほぼ分からない状況ですが、
画像14 「ライカM-D(Typ 262)だって、フィルム写真機のようなコンセプトで液晶を無くして、その場では確認できないようになっているではないか」と
画像15 このコンデジも崇高なポジショニングにあることを確認します。ファインダーがないことはそれを突き詰めた結果だと理解し、
画像16 感触としてはほぼ念写に近いものがあるかもしれませんが、
画像17 いやいや、こうして当時も技術開発があり、脈々とそれが日々続いてきて日進月歩があり、今の有難い技術水準の恩恵を享受することができ、
画像18 そして未来では「こんなレベルの使っていたんだ」と言われ思われる日が来るのだと考えれば、そのようなことまで回想させてくれるこのコンデジに当時も今も感謝かもしれません。
画像19 そして気づきました。スーパーで季語を見つけるコンデジとして抜群のいで立ちではないか、と考え、つい調子に乗って今回付属していたフォルダーも腰につけている中に、
画像20 秋を探し、
画像21 去り行く夏を見つけ、逐一フォルダーにファインピックスを仕舞い、かようなエンターテインメントのディレクションまでこなすコンデジ。
画像22 もう一生、ファインピックスF10ならびにF11をこれだけ撮ることもない、
画像23 というほど、撮ることにします。いや撮らせて頂きます。
画像24 『F11』を選ぶべき3,652個前後の理由、そのうち一つだけ挙げるとすれば、
画像25 普遍的な理由として、今なら安い300円から、ということは自明の理かもしれません。
画像26 そして絶妙にアンバランスなRがついたグリップにも愛情を込めることができそうです。
画像27 「ファインピックスF11」につき、今般はじめて「F11」という商品名も知った気がしますが、10余年前以来久しぶりに使ってみようとしたところ、とうの昔になくなっていた「充電器」狙いで一つ買ってみれば、ボディにプリントされている消えてしまった型番から判別できず、形で同じものを選んでみればそれはF10で、まるで同じデザインと知り、発注後に気づき、間違えてしまい、
画像28 まったく同じデザインにもかかわらず、F10とF11ではもしかしたらバッテリーの型が異なるかもしれないと考え、誤発注F10が届く前に、F11も1,000円程度でご縁ができ急きょ三台になってしまった次第ですが、XDカードというものがなかったところ、それが付属されている整いぶり、
画像29 元箱や収納フォルダー付きだったり、何より私が元々持っていた個体が最も段違いに汚く、それに比して新品同様に綺麗な二台を見て、
画像30 世の皆様は物の扱いが上手であり、そういうお人柄に溢れているのかと、勉強にもなったFUJIFILM FinePix 。またいつか。

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