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看板蹴って壊される。ここはストリート一丁目一番地。

優介から夜中連絡あって電話嫌いの野村もさすがに優介の電話は受け付ける。
「いま警察ざたで。出入り禁止にしてるおっさんが看板蹴ってぶっ壊して…」
「あほ、知らんわ。そいつのケツ蹴り返せ。こっちはメンズエステ待ちやねん!!なんとかせい」って言ったとか言わなかったとか。
モントナインを立ち上げたときは野村も毎日立ってたんで客とよく喧嘩してた。帰れ!表出ろ!なんてよくあったし、それが夜の繁華街(流川)で酒飲むってことではないかと。

主導権はあくまでもこちら側。ゲームメイカーにならなければならない。な、翼くん。岬くん。

まぁこれはあくまでもどうしようもない客に対しての話で、ここでしっかりかまさないと店とカルチャーが守られない。とてつもない楽しいお客は今でもプライベートで飲みに行ったりしてるので。

よく、スタッフに伝えてるのはお客を育てる、学びを与えろ(与えるものがない人は勉強するしかない)って言ってんだけど、何も上から目線とかではなく、それはフラワーデザイナー時代からずっと言ってきて、やってきたことで。3000円で豪華な花束をって注文きたら「出来るかボケって」電話切ってたのが懐かしい。

よく考えてみて。オーダー受けて市場へ。花5種類使おうとしたら10本単位だから50本。市場往復、配達のガソリン代。その時点で3000円超えてるわ。フィジカルなお客との戦いではなく、なぜにこれが3万円する花束なのか、それを口で説明するとかだせぇことするのではなく圧倒的ななにかで感じさせる。頭禿げるまで思考してアクションを繰り返してようやく産まれてくるもので感じさせる。

それがお客を育てる、学びを与えるってことなんじゃねえかと。

僕らがオーダーメイドの花屋で12年生き抜いてこれたのは、それを感じさせてこれたからだと。

スタッフによって良くも悪くも客層が変わるってことは、自分が出してる周波数、接客態度、サービス、全てがお客に伝わって、形成されてる。女性スタッフの人柄&空気感でガールズバーみたいな店の雰囲気になることもあれば、そうならないときもある。それをこちらの何かでコントロールしないといけない。
だから看板蹴るようなおっさんが出てくるし、安っぽい下品な客がたまるようになる。

先日、檸檬倶楽部で入り口のサイン下に花一輪置いてる瓶があって、いつの日か何故か木箱2つ積まれて、高いとこに瓶が置かれててクソダサかった。すぐスタッフに確認したら「下に置いてたらお客さんが帰り蹴って倒したんです」と。

いや、それは檸檬倶楽部というsilencerグループでは唯一しっぽり座って一杯やれるお店で、あなたがお客をコントロールできなかった象徴だと。上質な心地よい空気感を醸造できてたら、帰り足元の花瓶を蹴っ飛ばすなんてありえない。お客が蹴って倒すからって店入り口の空間をダサくするなんて愚の骨頂だよ。

それを言ったあと木箱をのけて花瓶を置いた場所が壁ギリギリ。武道でいうところの後ろの空間を使えてない、なんてイケてない置き場なんだと。少しでもお客が蹴らない場所に置いてることがまたダサい。「それを壁側からいかにお客が通るであろう距離まで花瓶を引っ張りだせるか。それがお前と客との38度戦や」

それが伝わったか伝わってないかはこれからのアクションで見えてくる。

筋のいい楽しいお客で溢れるかえる店にするためにはこちらもオモクソ学ばないとお客に社会に失礼。ストリートの社会学&経済学&教育学ってものを醸造するのもsilencerが運営する飲食店の役割の一つっす。

ストリートは自由であること。生きるとは自由であること。ようはストリートに生きるが詰まってるはずだ。


今日も生きろ。


おすおす!!

あ、今度は看板壊れた募金はじめます…w⁡

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