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短編映画「ザ・ディスティニー」主演 長坂 一哲さん special interview(前編)

https://youtu.be/p1pGGir7V2U

 こんにちは!
 今作で監督・脚本・音楽を担当いたしました野村泰史です。
 この度僕はとあるきっかけにより「 1 週間で短編映画の制作を行う」ことになり、おかげさまで短編映画「ザ・ディスティニー」を無事完成させることが出来ました!
 制作にあたっては本当に多くの方たちのご協力・ご指導をいただき、こころより感謝申し上げます。
 そして本日はこの「ザ・ディスティニー」で主演を一人二役で演じて下さった俳優の長坂一哲さんにインタビューさせていただきました!
 

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Q1.まずは自己紹介をお願いします。

A.長坂一哲と申します。ご覧いただきありがとうございます。宜しくお願い致します。


Q2.本当に突然のオファーとなってしまいましたが、今回の話を聞いたとき、長坂さんはどんなことを感じましたか?

A.野村監督の、今に人生をかけた行動力と脚本のメッセージに胸を打たれました。が、撮影までの時間の短さに自分の能力で間に合うのかと自問自答しました。


Q3.今作では長坂さんに「一人二役」を演じきって頂きました。「一人二役」を演じるのは今回が初めてなのでしょうか?また演じる上で苦労した点があれば教えてください。

A.一人二役は初めての有り難い機会でした。同一人物ということもあり、二役だからこその演じる苦労というのは感じてなかったような気がします。
言うとすれば会話の芝居ですが、相手役がいなくてカメラを止めずに撮影したシーンです。


Q4.長坂さんにとって「役を演じる」とは何ですか?

A.そこの場にいる、存在することです。


Q5.作中に出てくる「光の未来」とは、どんなものだと思いますか?

A.自由。自分で選択して責任をおい、自ら切り開いていく生き方です。


Q6.コロナの苦境の中、youtubeを通じて多彩な表現活動をされましたね!そこで得たもの、可能性を感じた部分などはありますか?
https://youtu.be/idqKd2tz4eU

A.このご時世もあり、YouTubeの中であえて自分の苦手なことにもチャレンジしました。それが全世界に発信される事への不安もありましたが結果、刺激や勇気を貰ったと視聴者の方からメッセージを頂いた事は嬉しかったですし、そこから繋がったお仕事もあります。YouTubeでの表現発信を勧めてくれた親友に感謝です。


Q7.ご自身の youtube 動画の中で、「(自分の可能性を自分自身で) 1% 信じることが出来た」とおっしゃっていましたね。
自分の可能性を信じることが出来ずに、挑戦することを畏れたり諦めたりしてしまう人も多いはずです。
長坂さんが自分の可能性を「 1 %信じることが出来た」のはなぜなのでしょうか?

https://youtu.be/E5B9NwIpPag

A.実際に挑戦してみないと分からないことが沢山あるかと思います。挑戦して課題が見つかり、それでもやりたいから突き進み、その結果を冷静に判断してみたら1%の可能性を信じれました。

 長くなりますが1%信じれるまでの自分の場合の話をさせて頂きます。15歳の時に木村拓哉さんに憧れて芸能界を目指し、俳優の養成所に通い主に舞台を学びました。必ず木村さんみたいなスターになれると信じていましたが、今から考えると勘違いでかなり恥ずかしいです(笑)

 20歳の時に上京して映像に活かせる演技のワークショップに約2年間、毎週、通いました。そこのワークショップで自分の才能のなさを実感しました。受講生と一緒に演技をしてて、相手の凄さに自分が嫌になりました(笑)受講生の中には既に活躍されている方もいて、その方々と自分を比較すると僕は芸能界でやっていけるのだろうかと疑問でした。ですがその中でアドバイスをもらい、自分の良さ(個性)も発見できました。ただその良さを発揮する為には、習得する時間が掛かります。その約2年間でまずは一度演技の変な癖を無くし、それが出来るようになってから徐々に個性を出すトレーニングをしました。

 その後ある方のアドバイス「監督にその演技もアリだと思わせるところまで持っていけたら勝負できるね」の言葉を僕は目指すことにしました。自分の個性を作品と共存させることです。そのレベルまで持っていけない限り僕は俳優としてやっていけないことに気付いたからです。

 早く売れたい気持ちでかなり焦りましたが、その独自の持ち味で勝負できるやり方の構築の為に、毎年課題を決めて、あえて今年は映像作品、今年は舞台作品に集中してと己の感覚と相談しながら試行錯誤しました。全く毛色の違う作品、真面目な青年の役から変態の役まで幅広く経験させて頂き、現場によって通用する演技の質の違いを肌で感じていきました。

 もちろんボロクソに言われる事もあります。失敗も沢山あります。僕はエリートではなく落ちこぼれです。ただ良さが発揮できた時、ハマった時は、周りからの評価も良かったです。段々と良さを発揮できる確率が少しづつ上がってきて、中には自分のことをとても気に入ってくださる方に出逢いました。時間が掛かっても、自分が目指したものを1人2人3人と高評価してくださる方が着実に増えていきました。

 自分より演技の技術が高い方は沢山いらっしゃいます。残念ながら僕には才能がないです。でも僕は年数を重ねるごとに俳優が好きになっていってたんです。憧れから、実際に経験して俳優が面白くなっていきました。
 ですが30歳を前にして俳優を辞めようとした事があります。自分の中で30歳までに結果が出なければ辞めようと思っていたので。
 最後の舞台だと思って出演した作品が演劇祭でグランプリを受賞し、再演が決まりました。そのおかげで僕は俳優を続けることが出来ました。感謝と同時になんか不思議な気持ちでした。「俳優を続けていいんだ」勝手ながらそう思える自分がいました。
 こういう経験があって、30歳の時に1%の売れる可能性を信じることが出来るようになったんです。
 これがまた不思議なもので自分の可能性を信じる事が出来ると、なんと自分の可能性に期待してくださる方と出逢うんですね。
 そして期待してくださった事が現実になりテレビ出演も叶いました。
 
 もちろんこれからも一生演技を磨いていかないといけません。そして、それと同時に大事なことが人間力を磨くことだと思っています。それが僕の大きな課題です!
 己の弱さと向き合い成長していくこと、乗り越えた先に僕は必ず売れていると信じています。

(後編に続く)


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