「映画:エイリアン」貨物船ノストロモ号
1979年に公開された映画『エイリアン』。その中に、貨物船ノストロモ号の船長がマグカップでコーヒーを飲みながらコンピュータのキーボードを叩くシーンがあるんや。エイリアンの時代には、コンピュータはまだ一般にはまったく普及してへんかったんやけど、SFの中では未来の象徴として描かれてた。
この時代のSF映画といえば、『スターウォーズ』や『スタートレック』、『宇宙空母ギャラクティカ』とか『THX1138』なんかがあるんやけど、コンピュータといえば、チリ一つないきれいに整頓された部屋で、科学者とか特別な人が扱う精密機械やった。ところが『エイリアン』では、宇宙船とは言え、雑然とした汚い貨物船の船長が、ちょっと他の部屋よりはマシなコンピュータ室に、汚い作業服のままマグカップで飲みかけのコーヒーを持ち込んで、カタカタとキーボードを叩くんや!
これはすごいことやなぁ。未来では、コンピュータは労働者レベルまで浸透して、使われる日常的な道具になるんやなぁ。高価なもんやけど、生活の一部になって、何気なくコーヒー飲みながら使う道具なんや。このシーンは、当時結構な衝撃を受けたんやで。
まぁ、『エイリアン』はその他にもスイッチとか、メカ操作とか、アイコンデザインとか色々とスゴいのやけど、この船長のシーンは特に印象深いもんやったなぁ。未来の労働環境ってこんな感じになるんやろなって、リアルに感じさせてくれるシーンやったわ。
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