「ホフステッド指数」で国民性を知る

【アイルランド留学84日目】

昨日の授業で「ホフステッド指数」というものを知りました。

ざっくり言うと、国ごとの社会性や国民性みたいなものを、6つの指標に分けて数値化したものですね。

下記の6つの指標から成るようです。

Power Distance     ...上下関係の強さ
Individualism   ...個人主義の強さ
Masculinity   ...男らしさを求める強さ
Uncertainty Avoidance   ...不確実性の回避傾向の強さ
Long Term Orientation   ...長期主義傾向の強さ
Indulgence   ...快楽を求める傾向の強さ

上記のグラフでは、日本とアイルランド、アメリカを比較してみましたが、それぞれ特徴があって面白いですね。

Idividualism(個人主義傾向)はやはり欧米に比べて日本は低いんだなぁと思いました。特にアメリカは91ポイントと納得の数値です。

日本の特徴で特筆すべきは、「Masculinity」、「Uncertainty Avoidance」でしょうか。やたら高いですね。

Masculinity  95ポイント

まさしく、日本の社会はおじさんたちに牛耳られているということを表しているのでしょう。笑

Notorious Japanese workaholism is another expression of their Masculinity. It is still hard for women to climb up the corporate ladders in Japan with their Masculine norm of hard and long working hours.
(意訳:悪名高い日本人の超過労働傾向はMasculinityのもう一つの側面でもある。長時間のハードワークが前提となっているので、女性が活躍するのは依然として難しい。)  

前職で営業している時も、お客さんの会社も男の人ばっかりなので、女性営業マンだと若干具合が悪いみたいなこともあり、なかなか難しいなぁと思っていました。能力は関係なく、異性ということでお互いに変に気を遣ってしまう感じもありますよね。

逆に、もし客先も女性社員がメインで働いているような会社だったら、特に気を遣う必要もなかったとは思うので、一つの会社で女性の登用を増やすということだけでなく社会全体で改革していかないとだめな問題だと思います。

Uncertainly avoidance 92ポイント

予測できないことはなるべく避けたいという、これもまたイメージ通りの日本人の特性ですよね。

この理由としては、日本には地震、津波、台風など災害がたくさんあるので、できる限り被害を予測してあらかじめ対策を打っておく必要性があるから、みたいなことが記載されていました。ちゃんと予測して準備をしておかないと、国として生き残っていけないということですね。

ビジネス面でも、マネージャーは報連相をしっかりと受けたがり、詳細までしっかりと把握してから決断する傾向があるため、それが日本で新しいことを実現する難しさにもなっているとの記載がありました。おっしゃる通りですね。

自動車みたいな、ミスがあったら人命に関わるため、綿密な計画やシミュレーションが必須の分野ではこの国民性がかなりマッチしたんでしょうけど、スピード命のインターネット分野には合わなかったのが、日本が今停滞している理由の一つでもある気がします。

まとめ

ざっくりとした国民性を掴むには面白いツールですね。日本についての記載もなかなか的を得ていたので、ほかの国についてのデータも結構信憑性があるんじゃないかなぁと思います。

その国の友達ができたり、海外旅行したり、というときに、この指標を調べてみるというのも面白いかもしれませんね。気になったところをその国の人に質問したらより深い話も聞けそうです。

あと少し思ったのは、国民性、人間性というのは、やはり、気候、自然環境、世界情勢といった「外的要因」によって形作られているんだろうなということです。だからこそ、地理や歴史を知るということは、人を知るということと同義になるのではないでしょうか。

一方で、もともと「絶対的な国民性」みたいなものが備わっていて、それに適合するように社会環境が整備されていったという考え方もできるのではないでしょうか。環境に合わせて人が変わったのか、人に合わせて環境が変わった(自分に適した環境を選んだ)のか。

なんかそんな感じのことを説いている哲学者いたような気がしますが、忘れました。笑

他の国も色々調べてみようかな〜。




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