親の意見に従うべきか

【アイルランド留学160日目】

自分の意思で決断を下して生きている人が好きだなぁと思います。

ダブリンにはいろんな国から勉強にきたり、働きにきたりしている人がいますが、大抵みんな自分を意思をもってこの地にきています。「誰かのために仕方なく」というような人はあまりいないように感じます。だから話していても心地いいです。

そんなことを思ったのも、この前進路相談を受けたい従兄弟のことをふと思い出したからです。

大学三年生ですが、インターンですでに働いている意識の高い子で、そのままその会社に就職するか自分で事業を起こすかみたいなのを考えているそうです。ただ、両親からは「普通の会社に行って欲しい」と反対を受けているとのこと。よく聞くような話ではありますよね。

いろんな論点から議論ができそうな話題ではありますが、今回は「親の意見に従うべきか」という点に絞って考えてみたいと思います。

まぁいうまでもなく、答えは確実に「NO」ですよね。

正確には、「親の意見も一つのアドバイスや選択肢として考慮した上で、自分の判断で決めるの」がベストだと思います。その意見が一番いいと思ったら、そうすればいいですし、そうでなければ無理に従う必要はないですよね。大抵の人はそうしていると思いますが。

その一番の根拠は、「自分の人生の責任は結局自分が負うしかない」ということだと思っています。

親の意見に従おうが従わまいが、自分の意思を貫こうが貫かまいが、失敗するときには失敗するものだと思っています。「親の意見を聞いて大手会社に就職したのに、業績悪化でリストラになった!責任とって養ってくれ!」なんて言えないですよね。もし養ってくれても、普通に行ったら親の方が早く亡くなってしまいますし。

最終的には自分で踏ん張ってなんとかするしかありません。

そんなときに、「自分の意思に反して親の要望に従った」という感覚が自分の中にあると、それが無意識に感情の逃げ場になって、踏ん張る力が弱まってしまう気がします。

自分の意思で決断するということは、責任の所在を自分に置くことで、失敗から立ち上がる足腰を強くことと同義なのかもしれません。

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当然親には、これまで面倒見てもらったり、お金をかけてもらった恩はありますが、だからと言って、本当に曲げられない部分については従う義務はありませんよね。

「今まで本当にありがとう!ただ自分の心に従って生きるわ!」というのがいい在り方なのではないかなぁと思います。

家庭によっては、それによって親子関係にヒビが入るなんてこともあるかもしれないので難しいところですが、自分の考えをちゃんと伝えて、それでも納得してもらえなかったら、もう合意を取るのは諦めて飛び出しちゃうしかないですよね。

私の場合は、大学院の推薦を蹴って就職を決めたときも、会社を辞めて留学を決めたときも、特に親からは何も言われなかったので、その点は恵まれているなぁと思います。(決定後にしか報告していなかったからという説もありますが。)

自分でお金出すなら好きにしたらいいんじゃない」という両親の言葉を受けて、今ダブリンに来ています。

今まさに自分でお金出して好きにしているので、この結果の責任は自分で負うしかありません。

ということで、今日の授業での演習の出来が悪すぎて凹んでいましたが、凹んでいても誰も助けてくれないので、さっさと気持ちを切り替えてがんばります。笑





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