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大切なことは「あさりちゃん」から教わった

私を構成する5つのマンガ というお題で記事を書き、そのうちのひとつに「あさりちゃん」を選びました。少し重複もありますが、お付き合いください。

あさりちゃんとのはじめての出会いは「小学1年生」に連載されていたお話を読んでいて。後にマンガには単行本というものがあるということを知り、集め始めた。

当時の私がどれくらいあさりちゃんを好きだったかというと、思い出すことが沢山ある。

書店で見つからなかった巻があり、サンタさんに「あさりちゃんの42巻がほしいです」と祈っていたほどである。クリスマスにサンタさんは42巻だけでなく他巻もプレゼントしてくれて大喜びし、何度も何度も読み返した。

あさりちゃんは桜貝小4年3組だが、私が通っていた小学校は田舎だったこともあり2クラスしかなく、3組がないことに納得してなかった。←

お弁当を持っていくときはあさりちゃんと同じようにタコさんウインナを入れてと母にせがんだし、ブンブンおにぎり、コトコトおにぎりも作った。

「作者ちゃん」こと室山まゆみ まりこさんにもファンレターを送り、単行本にある「作者のぺえじ」では読者からの質問に答えてくれたり、近況を教えてくれたり、激辛レシピを紹介していたり(この時も同じものが食べたいと母親にせがんだ)。

あさりちゃんのことも大好きだったし、あさりちゃんの向こう側にいて、たまに共演する作者ちゃんも大好きだった。

「好き」という感情は行動力を生むのだな、と人生の中でつくづく思います(何目線)。ソースはあさりちゃんが好きな当時の私。

あさりちゃんはギャグマンガのジャンルに該当し、1話1話本当におもしろくて笑える話があるが、時に階段もの(マジで怖いのもある)、悲しかった話(53巻のマイフレンドフォーエバーは本当に読んでほしい)もある。


昨年消費税が10%になった際、「”あさりちゃん”は消費税10%になることを予言していた」と話題になったけれど、こういった社会情勢のこともあさりちゃんのおかげで、小学校低学年の頃から100%理解できないまでも、知ることができていた。中学生、高校生、大人になって聞いた言葉や学んだ歴史も「あ、あさりちゃんで読んだことある」とリンクしたことが何度もあります。

あさりちゃんは私の憧れでした。あさりちゃんと初めて出会ったとき、4年生のお姉さんだったあさりちゃん。素直でかわいらしくて、何事にも元気いっぱいだったあさりちゃんと友達になりたかった。

小さい頃からもっと女の子らしくしなさいだの、女のくせにと言われてきた世界を、あさりちゃんを読んでいるときは忘れられた。忘れられたっていうより「そんなの関係ない」って思えた。素直に物怖じしないで言葉を発するところも、ケンカが強いところも、食べるのが大好きなところも、全部全部あさりちゃんの魅力で、大好き。「あさちゃんは、かわゆいあさちゃんのことが好き!」っていう自分自身のことを愛してるあさりちゃんが大好き。

「あさりちゃんはマンガでしょ。あれはマンガの話だから」って当時大人に沢山言われた。テストの点が悪いのも、ケンカが強くて男の子に負けないのもあさりちゃん自身があさりちゃんを愛してるから、あさりちゃんのいいところでもあるんだよ。

大人になった私は、学校の勉強ができなくたって、テストの点が悪くたって良いと思ってる。私は文系で国語が好きで得意だけど、英語も数学(算数の時点でダメだった)も理科も一切できない。国語と同じ量勉強すること自体嫌だったし、成果はほとんどなかった。苦手なものを苦しみながらやり続けるより、好きなものや得意なものを楽しみながら満たしながら自分自身が成長していく方が良いってわかってる。私は文章を書くことが好きで、絵を描いたりコラージュすることが好き。自分を愛していくことが好きだ。

男の子にバカにされたり叩かれたりしたのも、泣き寝入りしないようにした。叩かれたので叩き返したら大泣きされた。なら最初っからやるなよって思った。当時の環境や世の中が原因でもあるけど「女のくせに」はたとえほんの1mmであっても感じ取ってた。「あなたのことが好きだからいじわるするのよ」に納得してなかった。好きでも痛いことは変わらないし消えない。好きだからという理由でなんでもしていいってわけじゃない。好きだから傷つけてもいいは成立しない。それは違うって言い続けるって決めてる。

幼いときにあさりちゃんに出会ってなくて、一方的に守られるだけの完全受身ヒロインに出会って憧れてたら、苦しみながらもその姿に近づこうとしてたと思う。少なくとも今の私にはならなかったと思う。

「あさちゃん、怖いものなんて、ニンジン以外にないみょーん^^♪」っていうあさりちゃんが大好き。「あ!けどタタミおねーちゃんとママは怖い^^;」っていうあさりちゃんも大好きだよ。

あさりちゃんは私のヒーロー。私のヒロイン。私の憧れ。大切なことはあさりちゃんから教わったと言っても、過言ではないのだ。

そんなあさりちゃんは昨年「あさちゃん、Twitter始めたよ^^」とひょっこり現れた。

小さい頃から大好きだったあさりちゃんとTwitter上ではあるけど同じ世界線に、一緒に生きているということを知ったとき、それはそれは感動して即フォローしました。

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