ひやく亭のからあげ弁当

東京に引っ越してきてから気になっていたお弁当屋さんに、ようやく行った。

お店の外装看板は色落ちしてて、店頭に出す看板も今だと「レトロ」っていう言葉がぴったりあてはまるけど、1番最初に見たときは「おおお昔ながらの～」だった。

入ってみたい、お弁当食べてみたいと思ってから、4年くらいたってたことに気づく。

ようやくお店に入って、「いらっしゃい」とご主人が出てきて、私の注文を待つ。お店の中に貼りだされているメニューの多さに驚いて、どれにしようか迷ったけど……イチ押しのから揚げ弁当にした。「おーい。から揚げお願い」とご主人は厨房に呼びかけ、「はーい」と返事が来る。たぶん奥様。ご主人も厨房へ。

お弁当を袋につめてくれた奥様(多分)が来て、お会計を済ませた。

この日は、喫茶店に行こうか、開いてなかったらひやく亭のお弁当か…で、朝は飲みものしか取っていなかった。喫茶店は5月半ばまでお休みだった。とにかく、お腹がペコペコなのだ（話長い）

から揚げがうますぎてひと口を小さくして食べました笑

皮のね、カリカリも好きなのよ～～～～ごはんもちょうどいいかたさなのよ～～～～～！！！

東京に行ったら、たくさんのお店に行ってみたいと思いながらも、新卒入社の会社での合わない日々だと、自分の行動に制限をかけてしまってました。毎日不満だらけなのに毎日疲れ切って体力気力もないと、時間があっても行くところはチェーン店で(もちろんチェーン店もおいしいけどね)、「あんたさ、何しに東京にしたの？」「あんた東京で何がしたいの？」と自分が私に問いかけてました。

ビッグになるとか、有名になるとかできてないし、そもそも望んでないけど、転職したり、新しいこと始めてみたりして、東京に来たのにどんよりしてた自分の視界が少しずつ色とりどりになって、今すぐできることや、行けるところや、ぽっと出てくる「やってみたい」を叶えることができて、ようやく行くことができた、食べることができたひやく亭のお弁当でした。