メンタルケアの観点から、創作や表現、鑑賞についてを考え中です🤔💭(13)全人的苦痛という考え方と音楽療法について

今回は、全人的苦痛という考え方を一旦置いて(タイトル詐欺)

前回骨組み立てていた内容を、

https://allabout.co.jp/gm/gc/456453/

↑大塚晋様執筆(藤本幸弘先生インタビュー)のこちらの記事から、解釈入れつつまとめてみようと思います。

①痛み、悩み、不眠に対して音楽療法でアプローチするとしたらどういう注意点、視点が持てそうか

「痛み」に関して

・自律神経を安定化させることを目指す
・キレイで高度なメロディーとハーモニーを覚えることで大脳皮質からドーパミンを出すことを目指す
・集中して聴けて、大脳を一つでも多く使ってもらえることを目指す

「悩み」に関して

・うつ状態のときは、いきなり励ますのではなく、まずその人が同調・共感できるような、気持ちが代弁されるようなダウナーな雰囲気の音楽からスタートする。
・気持ちを落ち着けてから、ちょっとずつ転換していくようなイメージで、最後には明るくなれるところを目指す。
・「悩み」が音楽で消えるという訳ではないが、気持ちを変えてストレス発散を促すことを繰り返せるということを目指す。

「不眠」に関して

・音のバランスや、曲のつなぎに注意する。
(変化の少ない、繰り返しのある、落ち着く、といった感じでしょうか…?🤔)

②音楽の3要素(リズム・メロディ・ハーモニー)と脳内の反応


人間の脳は、
・脈や心臓を動かす脳幹
・感情を表す大脳辺縁系
・食欲や性欲などの視床下部によってなる「旧脳」
・思考や言語をつかさどる大脳新皮質という「新脳」

に分かれる。

(リズム) 旧脳系に効く。(自律神経系関わりそう?)
(メロディー)高次脳である新脳で理解する。
(ハーモニー)伏線の理解で脳に喜びをもたらす。

③痛みの物質と交感神経、
痛みの慢性化と記憶形成


身体に危険を知らせる急性痛に対して、
慢性痛は、実際の病気が治っているのに痛みの記憶が残されているだけという場合がある。


痛みが生じると、交感神経が緊張して血管を収縮する。運動神経が興奮して筋肉が緊張し、これらによって血行不良が起こる。
すると痛みの物質ブラジキニンなどが発生し、痛みを増強する。

こうした慢性痛は、それを超える情報を与えると「マスク(覆う)」することができるとのことでした。

④聴覚性痛覚消失

・ある種の音楽を聴いたり、心地良い音楽を聴くとエンドルフィンやドーパミンなどの物質が新脳内に出て、痛みをマスクすることができる。
エンドルフィンはモルヒネの6倍の鎮痛効果があり、「快」の感覚を与えるホルモンであるドーパミンの作用を延長させる。
・音が上がっていくときに人間の脳は快楽を感じるようになっている。


今回はここまでです🐢
読んでくださった方、ありがとうございました🙇‍♂️

(また人間の記憶と音楽についても考えていきたいと思ってます。🙇‍♂️)

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