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看護の実習で出会った、厳しい教員の話【看護学生】

私は現在大学4年生で、看護師を目指して看護学科に通っています。

看護学科では、3年時に6つの領域(成人、小児、母性、老年、精神、在宅)での実習があります。

某領域における実習でのことです。私のグループの指導についたのは、非常に厳しいことで有名な教員(以下“A先生”と呼称)でした。ここでいう”教員”とは、病棟の指導者ではなく、学校側の先生のことを指します。

2週間の病院実習で私は、A先生から何度か厳しいコメントを頂きました。なぜか前髪だけは褒められました。

実習を終えた私がA先生に抱いた印象は、「ポジティブフィードバックがない」「断定口調で物事を話す」というものでした。これはあくまで“私が捉えたA先生像”です。

しかし、そんなA先生も、患者さんに対してはとても優しい口調で話すのです。患者さんの些細な変化にもよく気づき、私たちに教えてくれました(こちらは厳しい口調ですが笑)。

実習を終えてから記録を振り返ると、確かにA先生のコメントは、全て“患者さんに安全で質の高いケアを提供する”という目的に沿ったものでした。

他の生徒がどのようなフィードバックを受けたかのは分かりませんが、少なくとも私が頂いたコメントは、上記の点を根拠に“ハラスメント”ではなく“指導”であったと言えるでしょう。

教員の肩を持つつもりも、生徒の肩を持つつもりもありませんが、お互いが相手の立場に立って考えることができれば、教員と生徒はWin-Winの関係になれるように思えます。

“お互いが相手の立場に立つ”という行為は、生きてきた年数、学んできたこと、歩んできたキャリアが異なる以上、なかなか難しいことかもしれません。

そんな中でも、歩み寄ろうとする姿勢を互いに示し合うことは、行為以上の意味を持つのではないでしょうか。

看護学生としての全ての実習を終えた私は、こんなことを考えたのでした。

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