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苦手だと思っていた人は女性恐怖症でした

職場に苦手な人がいます。

そう感じる理由として、例えばこんなことがありました。

 「そのやり方なんだ。ふ〜ん。」と言うので
 ○○さんはどうやってますか?と聞くと、
 「教えませ〜ん。」と言う。

 「私はベテランだから。」と言い、
 「あのクソ、仕事できないわ〜。」と言う。

 本人に聞こえるか聞こえないかくらいの声量で
 「邪魔。」「早く帰れ。」と言う。

雑務が速いことは尊敬しているのですが、尊敬より苦手意識が勝ります。

その人はテキパキ動くので、ここではネズミちゃんと呼ぶことにします。

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まぁそんな人もいるよなぁと思い、流そうとしても流れません。
脳内10%くらいの範囲を、ネズミちゃんが暴言吐きながら走っているのです。

友人に話を聞いてもらうと一時的に楽になるのですが、時間が経つとまた脳内を走っています。

本を読んで、「事実は事実として捉える。事実に感情を結びつけて良い悪いの評価をしない。」ということを意識すると気分が落ち込まずに済みますが、完全に事実と感情を分けられるようになるにはまだまだ時間がかかるなぁとため息が出ます。

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ある日、他の職員さんと話していたときにネズミちゃんの話題が出ました。

ネズミちゃんは女性恐怖症なんだそうです。

昔女性にいじめられたことがあり、それが原因なのだとか。

なるほどなと思いました。

「なるほどな」というこの納得感は、共感からきたものだと思います。

私も高校生のとき、「島嫌い」「人怖い」という大雑把な負の感情がありました。

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私は高校生まで離島で育ちました。

話したこともない同級生に「お前には挨拶しなーい。」「こっち見んな!」と言われていました。(文字にすると謎ムーブすぎてちょっと笑ってしまいました。)

私の父と彼女の父が同じ会社に勤めているので、そこで何かあったのかな?とか、私も彼女も幼い頃から同じピアノ教室に通っていたので、何か意識していたのかな?とか思っていたのですが、まぁなんせ話したことない人からチクチク言われるので気分は良くなかったです。

他にも、田舎特有の噂の周り方とか、思春期特有の人間関係の問題があり、「島嫌い」「人怖い」と塞ぎ込んでいました。

ーーー

島を離れて、大学で新しい出逢いがありました。

離れてみると、島は自然豊かで良いところだなと思うようになりました。島民の濃いつながりは好きではないけど、だからといって島自体が嫌いなわけではないと気づきました。

大学生のときは楽しくて優しい同期、尊敬する教授やネットの友達と巡り合い、こんなに素敵な人もいるということに気づきました。

今はいろいろあってまた「人怖い」モードに入っているのですが、少しずつ「良い人もいるよなぁ」という経験を積み直している最中です。

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女性恐怖症のネズミちゃんも、今自分の中のトラウマとたたかっているんだなぁと思います。

もちろん女性に対する恐怖心だけが、あの汚い言動の原因ではないとは思います。

ただ、私が少し納得できたからそれで良いんです。

友人に話を聞いてもらって一時的にストレス解消するのもよし、本を読んで別の角度から見るのもよし、ネズミちゃんを理解しようとするのもよし。

あの手この手で、自分で自分を嫌わないようにいたいです。

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