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乱筆感想「アサシンクリードリベレーション」二人のマスターアサシンの足跡と交差地
はじめに
今回は、2011年12月1日にPS3/XB360向けに発売された、エツィオサーガ三部作の最終章作品となる「アサシンクリードリベレーション」の感想を綴っていきます。
現在では、PS4/XB1/Switch向けに「アサシンクリードエツィオコレクション」として三部作を纏めたリマスタータイトルが発売されており、筆者はこちらでプレイさせてもらいました。
ちなみに"エツィオ"とは、2から登場した主人公の「エツィオ・アウディトーレ」の事で、三部作では彼の出生からアサシンとしての最後の活躍までを描いている。
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初代主人公"アルタイル"の子孫にあたり、現代編主人公"デズモンド・マイルズ"の先祖にあたる人物だ。
あらすじ
イタリアローマにて宿敵のテンプル騎士団"ロドリゴ・ボルジア"を打ち倒し平和を手に入れたエツィオ。
ロドリゴの死から数年後、彼は亡き父"ジョバンニ"が追い求めたというアルタイルの書物庫の存在を知る。
父の残した情報を頼りに、アルタイル存命時代の教団本部マシャフへと向かうが、書物庫に入るには鍵が必要であり、更には目的の重なったテンプル騎士団が待ち構えていた。
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過去の栄光は過ぎ去り、人々の去った廃墟だけが残っている。
難を逃れ討ち取ったテンプル騎士団から鍵の情報を得たエツィオは、オスマン帝国コンスタンティノープルを目指す事になる。
現地のアサシン教団も加わり、鍵を巡るテンプル騎士団との争いが幕を開ける。
物語・登場人物について
今作ではシリーズお馴染みの現代編・過去編に加え、更なる過去編も体験出来る3本立てとなっています。
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度重なるアニムスの使用により昏睡状態に陥っており、被検体16号の協力によって昏睡からの目覚めを試みる。
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三部作の主人公。
今作の時点で50歳を越えており、これまでの活躍もあり最高位の導師にまで上り詰めている。
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初代主人公
AC1ラストで大導師アル・ムアリムを倒した直後から物語が描かれる。
以上3人が本作でプレイパートのある主人公達である。
過去編
メインはエツィオパートでの進行であり、書物庫の鍵を巡るテンプル騎士団との争いや、実在した人物のスレイマン皇子との交流、一族間での後継者争いなどが描かれている。
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今作では彼の即位前の若い頃が描かれている。
現地の若いアサシンやスレイマン皇子との接し方を見ていると、人生も佳境を迎え人間的・アサシンとしても成熟したエツィオの一面が随所に伺えるのが、前2作との大きな違いであり、彼の物語の最終章なのだと実感させられる。
前作で愛するクリスティーナと死別し以降、独身を貫いていたエツィオの新たなるロマンスも描かれており、アサシンとしてではなく一人の男性としての幸せが描かれていたのも好印象であった。
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大過去編
エツィオパートの次に尺を設けられているのがアルタイルパートである。
物語はAC1のED直後から幕を開ける事になり、シリーズファンの筆者としては思わず笑みが溢れてしまうほどのサプライズであった。
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この時にエデンの林檎を手に入れた。
ここから彼の"人生の終焉"までのアサシン教団内での争い、家族との死別、自らの老いまでが描かれている。
大切な人を失い、歳を重ねて白髪も生えといった部分でメインパートのエツィオの境遇ともリンクしており、彼らの物語の最終章を印象付けると共に、物語の深みを増す事にも成功していると感じた。
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操作パートでは、全盛期のような動きは出来なくなっており足腰を引きずる動作が見られる。
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これまで二人を操作し、更には境遇がリンクしている彼らだからこそ、この邂逅には筆者も感激してしまった。
現代編
昏睡状態のデズモンドは、今回はアニムスの島という閉ざされた精神世界での行動となる。
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ここにはデズモンドと被検体16号しか存在しない。
過去にアニムスの実験による精神崩壊からの自殺を遂げた被検体16号(クレイ・カズマレク)のAIの協力により、デズモンドは昏睡からの目覚めを目指すことになる。
島を探索していると、現実世界からお馴染みキャラのレベッカとショーンの話声が聞こえてきたりもする。
他には"追憶の旅"という一人称パズルを解きながらデズモンドの過去の記憶を辿っていく物もある。
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過去のアサシンとしての修行の日々や、その後の反発などを聞けるのはいいのだが、個人的にはパズルの出来はいまひとつで、無くても良かったのでは?と感じてしまった。
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どうでもいい事なのだが、生え際が後退している気がするのは気のせいだろうか。
文明の交差点コンスタンティノープル
これまでエツィオ出生の地"イタリア"舞台だったのが、オスマン帝国コンスタンティノープル(現トルコ イスタンブール)に移り変わった事で、街並みや人々の見た目が変わり、とても新鮮味を感じた。
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女性が被ってる布はいわゆる、"ヒジャブ🧕"という物なのだろうか?
その他には洞窟内に作られた街のカッパドキア(トルコ)や、AC1プレイヤーお馴染みのマシャフ砦&街(現シリア)やも収録されているので、街を観光するのが好きなプレイヤーにとってはお得な作品だと言えよう。
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閉塞感の中に差し込む木漏れ日がありがたい。
前作から更に拡張されたアクション性
物語の進行上で2からの愛用武器ダブルアサシンブレードの片方を失い、「フックブレード」を入手するのだが、これがパルクールアクションに拡張をもたらしている。
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見た目は悪いが完全にアサシンブレードの上位互換といえよう。
街中のロープに引っ掛けての高速移動や壁登り時の移動速度の向上、立ちはだかる敵兵をいなしてのパルクールなど、移動や逃走時に更なる行動の選択肢と爽快感をもたらしている。
他には爆弾作成要素も追加されており、殺傷・支援・陽動用と用途を分けての作成が出来るようになった事で、こちらでもアクションの幅が広がっている。
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ストレスの溜まる敵兵とモッサリな戦闘
前2作品ではカウンター攻撃が強力すぎたのが問題視されたのか、そのテコ入れが施されており、一撃では倒せないイェニチェリ兵が随所に配置されている。
他の原因とも結び付いてくるのだが、このイェニチェリ兵が爽快感を失う一つの要因となってしまっている。
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カウンターを何度も叩き込まないと体力を削りきれない上に、通常攻撃はいなされ、ガード崩し攻撃も華麗に避けてしまうのである。
それなら爆弾や煙幕を使えばよかろう?と思われたかもしれないが、タイトルの通りモッサリな動作&レスポンスの悪さと相まって戦闘中には扱うのが困難となってしまっている。
この辺りは戦闘中にガジェットを自在に駆使することのできる、「バットマンアーカムシリーズ」を見習って欲しいとプレイ中に感じてしまった。
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イェニチェリ兵以上に今作一番の問題点が、
"敵の視野の広さ"である。
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画像のように通りを挟んだ屋根上でも視認されてしまうほどの感知力のため、必然的にイェニチェリ兵との戦闘も増えてしまい悪循環に陥ってしまっている。
筆者の気のせいかと思い、前々作のAC2で検証をしてみたのだが、やはり敵の感知力強化とアイテム使用時の予備動作の延長がされていると感じた。
その変更点が完全に裏目に出てしまっているという印象だ。
ここまで文句ばかりを述べてしまったが、一般雑魚兵との戦闘では快適なカウンター&キルストリークを味わえるので安心してもらいたい。
おわりに
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三部作最終章に相応しく、成熟したエツィオや、一人の男性としての今後の人生を伺うことができたのが満足な作品でした。
エツィオだけでなく初代主人公アルタイルの結末も描かれていたのがお得感があり良かったですね。
これから遊ばれる方には、先にAC2とブラザーフッドをプレイしてから今作を遊ばれる事を強くお勧めします。
大分長文になってしまいましたが、ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!
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