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自分の「観性」を磨く

本日は、自分の価値観を整理する、軸を作るためのヒントになる話をしたいと思います。

◆「かんせい」と聞くと、多くの人が「感性」という字を思い浮かべると思います。
これは、物事を感じ取る力、感受性のことを意味します。

今日お話ししたいのは、「観性」という言葉で、私の会社の先輩から教えてもらった言葉です。

「観性」というのは、「○○観」という概念を自分の中で持つということです。

例えば、人生観、仕事観、死生観、恋愛観、家庭観、歴史観、未来観、人間観、男性観、女性観、教育観・・等


「○○観」を持つことの良さは、自分の中に軸ができることです。

最初は細い軸も、何度も振り返り、見直し、考え直すと、軸が太くなります。


◆軸があれば、誰に何を言われても、動じなくなります。

よく、他人と話をしている時に、何か相手から主張されると、「意見を押しつけられている」。という感覚になる人がいます。
多少の差はありますが、自分の中に軸があるかないかで、その感じ方は大きく変わってきます。

自分の軸があると、他人の話も素直に聞きやすくなります。

例えば、
「仕事観」ということにおいて
A:「自分にしかできない事を見つけて、世の中に貢献したい。」という考えの人もいれば、
B:「組織に尽くすことが、仕事をする上で一番大切である。自分の意見よりも、組織の考えを優先することが結局は社会のためになる。」という考え方の人もいます。

この場合、AさんもBさんも、自分の仕事観を持っているので、意見を言い合うことができます。

そして、比較することができるため、自分と違う考え・視点について気づきを得やすいと思います。

もしどちらか片方しか仕事観を持っていない場合は、片方のみが仕事観について意見をいう事になり、
もう片方は聞くだけになっていまいます。
素直な人は、その考えを受け入れることができるのですが、
素直さがないと、「この人は、自分の考えを押し付けようとしてるんじゃないか」という一種の錯覚に陥ります。
もっと極端に、「洗脳されるんじゃないか」等と考えて、逃げてしまうことがあります。


◆「違う」ということは、悪いことではない。

自分の軸(考え) があって、他人の軸(考え)があります。

考え方が近い人や同じ人もいれば、違う人もいます。

日本語では、
英語の「Different」も「Wrong」も「違う」と訳されますが・・

他人と考え方が違うことは、悪いことではないです。
自分の考えが正しく、相手の考えが間違っているわけではありません。

「間違っているのではなく、違っている」ということです。

自分と相手の考え方が違うのであれば、そこに気づきがあり、そこから新たな考え方が生まれることもあります。

ここ数年で、ダイバーシティという考え方を大切にする日本企業が増えてきています。
ダイバーシティとは、多様な人材を積極的に活用することです。

ただ、世界を見渡すと、ダイバーシティなんて言葉はほとんど使われません。
なぜなら、島国で単一民族の日本と違って、海外では多種多様な人種、民族、人材がいるのが当たり前だからです。

そういった環境にいるからこそ、「自分の考え」「自分の意見」を持ち、また「相手の考え」を尊重し、受け入れることが自然とできているのです。

日本はまだ、周りの意見に合わせることや、自分の考えと違うと、あの人は間違っている。と言う傾向にあるなと感じます。

◆皆さんも、ぜひ「○○観」というのを考えてみて下さい。

私も、「○○観」ということに関しては定期的に考え、深堀をしている途中です。

「○○観」って言われてもピンとこないという人もいると思います。
現時点での私の「○○観」を下記に記載しますので、参考になれば幸いです。

【人生観】 
1「人生とは感動の積み重ね。」
  感動とは⇒心が震える経験。新しい体験をする、美味しいものを食べる、知識が増える、面白い人や面白い本・映画に出会う、夢を叶える(大小様々)・・・・等

より感動するために、友達や知人を作る。
自分ひとりの経験だけでなく、友人・知人の体験も一緒に泣き笑い感動できる人になりたい。
多様な考えを受け入れ、共感力を磨くことで、自分1人の経験以上に感動できる。


2「笑うために生きている」
 ⇒なぜ生きるか。それは笑うため。笑顔のない日々であれば、意味がない。
 ⇒どんな時に笑うか。気心の知れた友人と一緒にいるとき。他人から感謝をされたとき。誰かの役に立てた時。自分の目標を達成できたとき。等

3私の存在意義。「出会った全ての人に、プラスの影響を与えること」
 「私との出会い」が友人・知人の人生のなかで良いインパクトを与えているか?
※イメージとしては、友人・知人が「自叙伝」を書く際に私の名前が登場してくることができるか、そのような存在になれているか。

【仕事観】
1 自分の名前で仕事ができるようになること。会社の看板には頼らずに仕事をすること。
2 一燈照隅、万燈照国。目の前のことでできることを精一杯やる。
3 お金を追うな。仕事を追え。
4 何をするかと同じかそれ以上に、誰と働くか(お客様、仲間両方とも)が大切

【死生観】

1 自分の葬式の場面で、どのような会話をしてもらいたいか。
  ※まだ固まっていないです・・

2「今日が人生最後の日だとしたら、あなたは今日行うことを本当にやりたいですか」と問い続ける
 ※この問いに「NO」という日が続く場合は、自分の行動を見直す。3

3「死ぬこと以外はかすり傷」

 ※これが死生観にはいるか微妙なとこですが、この考え方は大切にしています。

こんな形で、自分の「○○観」について、考えてい見ると、徐々に軸ができてきます。

ぜひ機会があれば、自分の人生観、仕事観について考えて見て下さい。

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