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2の矢3の矢をもつことでこそ、柔軟に対応できる

私が仕事をする中で、お客様の事業計画やプロジェクトの計画を考える際に意識していることの1つに、

「あらゆるパターンを想定して計画を作っておく」ということがあります。

通常の場合は、良い時(晴れ)、通常の時(くもり)、悪い時(雨)の3パターンは考えるようにしています。

なぜなら、良い時の計画だけしかないと、景気が悪くなって想定通りの結果が出ない時、どうすればいいか分からなくなってしまうからです。


世の中は常に変化します。変化に対応できるように、3つの計画を立てるのです。
①景気がこのままならどんな数値を目標にするか、その場合はどのような施策をするか。
②もし景気が悪くなったら、どんな手を打つか。
③景気が想定より良くなったら、どのような手を打つか。
という事を計画し、準備しておくことが大切です。


◆1つの手しか考えてないと、その手にこだわってしまう・・・

例えば、営業や接客業でお客様に何かを販売したい時は、
お客様1人1人への接客をする際、様々なパターンを想定し、
1手先、2手先、・・・・10手先まで読めるかということが大切だと思います。

もちろん何も考えずに、営業をするということはないと思いますが・・・・

その時に1の矢がだめなら、2の矢、3の矢はこれでいこう。と用意していますでしょうか?

あらかじめ2の矢、3の矢を考えていれば、
自分がお客様に対して用意していた提案がダメだった場合でもすぐに対応できます。

ただ、1の矢しか考えていないと、お客様がどんな反応をしても、無理やり、強引にその提案をしてしまうことがあります。
⇒結果的に、そのような提案は受け入れられないと思います。


◆将棋のプロは100手先、1000手先まで読んでいる

天才棋士の羽生さんは、1000手先まで読んでいると、何かの本で書いてあったことが私の記憶にとても残っています。

他のプロ棋士も、100手先はだいたい読んでいるそうです。

100手先まで読んで、その中で最善の選択をするのです。

皆さんに、100手先まで読んでくださいとはいいません。
※私もそんなに読めません・・・

でもせめて、お客様へ営業をする際、2手先、3手先ぐらいは考えて行動してみて下さい。あらゆる手を考えて、最善の手を打ってください。

単純に、1つの手しか考えず(思いつかず)、その提案をする場合と、
5つ、6つ手を考えた中で、1つを選んで、お客様に提案するのと、どちらの方が質が高いと思いますか?

経験を積んでいくと、そのお客様にあうベストな提案をすぐにできるかもしれませんが、
まず頭でシュミレーションして、とにかくあらゆる手を考えることが大事だと思います。

◆想像力をはたらかせる
お客様への提案を考える時も、他の仕事をする時も、プライベートでも、

大事なのは、「想像力を働かせる」ということです。

お客様はどのような人なのか、相手はどんなことを望んでいるのか、
この提案に対して、どんな反応をするのか・・・・・

想像力を働かせると、「あれも準備した方がいいな」「これも考えておかなくてはいけない」と

次々にやることがでると思います。
こうしたことの積み重ねが、思考力を鍛えます。

よく言われることですが、仕事は準備が8割、実行2割です。
準備をしていないと、当日いくら臨機応変に動いても、効果は半減します。

仕事の取組み方において、私の好きな言葉があります。
それは
「悲観的に準備し、楽観的に行動する」
というものです。

悲観的に準備し・・・
というのは、「もしかすると・・・・」と最悪の事態も常に考えておき、その対応も準備しておくことです。
※多くの場合、最悪の事態ということは起きませんが、考えておく必要はあります。

楽観的に行動する・・・
その仕事の当日になれば、あとはやるしかありません。
その時は、「これだけ準備したから大丈夫だ」という気持ちで、楽観的に行動するということです。

準備をしっかり行い、行動する時は思い切っていきましょう。

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