アイデアを作る5段階
今回は、
「アイデアのつくり方」(ジェームス・W・ヤング著)という本を読んでの要約・感想です。※「AI時代の超発想法」(野口悠紀雄 著)という本も同じような内容ですので、タイトル画面に載せておきます。
一言でこの本を表現するなら
「アイデアの作り方のレシピが書いてある本」
といったところでしょうか。
アイデアは天才だけが生み出すことのできるものではなく、誰もがその方法を習得でき、修練によって身に着けることができると書いてあります。
簡単にまとめると、5つの段階を踏むことで、アイデアは生み出される。
それは、トヨタが自動車を生産するのと同じように、工程を順番に通過することでアイデアが生まれるということです。
さっそく、その5つのステップについて解説します。
◆第1ステップは情報収集
アイデアはこれまで世の中にあったものの組み合わせでしかありません。
生み出したいアイデアのもととなる情報をまずはひたすらに集めることが大切です。
この段階をとばしている人の多くが、アイデアは天から降ってくると勘違いしているのではないでしょうか。まずは地道に情報を集めることが、アイデアを生み出す近道になります。
◆第2ステップは考え抜く、集めた情報を咀嚼する段階
・必要な情報を集めたら、それをあらゆる組み合わせで試してみることです。
・組み合わせをして、少しでも何か考えが浮かべば、その段階ではあまり意味を見いだせないことでもメモをしていきます。
・組み合わせを試しきる。やり切った。と言える段階まで、ひたすらそのことを考えつくします。
◆第3ステップはその考えから離れ、意識の外でアイデアが現れるのを待つ段階
第2ステップで、考えつくしたあとは、別の事を考え、一旦意識を外します。
別の仕事をするでもいいし、美術館に行ったり、映画を観たり、音楽鑑賞をするのもいいでしょう。
意識的には考えていなくても、この段階では、無意識にアイデアが頭の中で組み合わせを続けています。
◆第4ステップは実際にアイデアが誕生する段階。分かったと言える状況。何かの拍子、刺激を受けた時に、アイデアがまるでその瞬間ひらめいたかのように浮かんでくるのが、第4ステップです。
大事なことは、第2ステップで考え抜く、そして、第3ステップでは刺激がくるように他の事に取り組んでみる。ということです。
考えきらないうちに、考えることを辞め、しかも同じ日常を繰り返していてはこの第4ステップには至りません。
◆第5ステップは生まれたアイデアを育て、実用化までつなげていく段階
最後の段階は、生まれてきたアイデアを、具体的に実用できるレベルに育て上げることです。
この本の中では、生まれたアイデアに自信が持てず、せっかくのアイデアが世に出ない事は多くあると書いてあります。
良いアイデアは、勝手に育ちます。また、アイデアを生み出した皆さんが、そのアイデアの親として大切に育てることも必要です。
生まれたアイデアは、世に出て、実用化されて意味があります。
最後まで大事に育て切りましょう。
「アイデアのつくり方」(ジェームス・W・ヤング著)は、とても薄く、1時間もあれば読めてしまう本です。
詳細を知りたい方はぜひ購入して読んでみてください。
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