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コミュニケーションを円滑にするには、まず「3S」で話しかける


突然ですが、

もし小さい子供を育てている親が、子供に1週間も食事を与えていなかったら・・・・・

皆さんはこの状況をどう捉えるでしょうか?

まさか、子供の健康のために「断食」をさせている。なんて思いませんよね。

誰が見ても、「育児放棄」であり「虐待」にあたると思います。


これは、部下育成を専門としているしている先生から聞いた話ですが・・・

「食事」というのは誰にでも必要なものだと分かりますが、
親は気づかないうちに、子供にあるモノを与えていないことがある。

というのです。


そのあるモノというのは、


「こどもを褒める」ということです。


食事をしないとお腹が空くというのは、人間の一次的な欲求です。

それと同じように、人間には「褒められたい」という欲求があります。

冒頭でお話しした、
「子どもに一週間食事をあげていない」という親は世の中にほとんどいないと思いますが

「子供を一週間褒めない」という親は世の中に多数います。

一週間ならまだいいですが、一カ月、一年、もしかすると育てている中で1回も褒めたことがない。という親もいるかもしれません。


何が伝えたいかと言うと、

褒めない。というのは、「食事を与えない」のと同じぐらい、飢えを与える。
体は健康に育っても、褒めないと心の栄養が足りなくなる。ということです。


これは何も子供を育てる時だけの話ではありません。

会社の中でも同じです。

皆さんは、この1週間で誰かに褒められましたか?

この1週間で、誰かを褒めましたか?

褒めるというのも、周りをよく見ていないとできないことです。

ぜひ、関心をもって、お互いを褒める風土を作っていきましょう。
そうすることで、仕事は楽しくなります。

◆言葉遣いを変えることで、褒めやすくなる

これは私の知っているある会社の話ですが、

何か社内で相談、提案を聞いた時は

「3S」で話しかける。というルールがある会社があります。

「3S」というのは一般的には、環境整備に使われる
「整理」「整頓」「清掃」・・・のことをさしますが。。

この会社の3Sというのは、

「すごい」 「さすが」 「すばらしい」

というS(サ行)で始まる3つの言葉のことを3Sとしているそうです。

部下からの提案や、同僚からのアドバイスに対して、この3Sを徹底することで社内の雰囲気が良くなったとのことでした。

1.3Sをすると、言葉を使っている本人も、相手の話を受け入れやすくなる。

2.この風土が会社に広がると、相手に対してどんどん提案がでてくる。
  ※怒られずに、まずは3Sで答えてくれると、誰でも嬉しいものです。

3.結果的に、社内でのコミュニケーションが増える

このような効果があると思います。


◆念のために補足ですが・・・

何でも3Sで返せばよいということではないです。

もちろん、重大なミス、お客様にご迷惑をかけた時など、叱らないといけないこともあります。

ただ、重大なズレでない場合は、細かい指摘などは一旦置いておいて、3Sで答えてあげるというのが大切です。

もし何かアドバイス、指摘をするのであれば、
まず「さすが●●さん。すごいね。」と言ったあとにフィードバックを伝えるだけでも、印象が変わります。

そこの会社では、

とうてい理解できないような提案、相談、報告が来た場合は

「そうきたか!!」と答えると言っていました。

これも加えて、最近は4Sになりつつあるみたいです。


◆褒めらるために・・・

褒められることに関しては、「褒める側」の意識も大事ですが

当然、褒める要素がなければ褒められません。

褒めれるためには

1.成果を出す
2.新しいことにチャレンジする
3.お客様のために工夫をする
4.仲間のため、店舗のため、会社のために工夫をする

ということがポイントになると思います。

1の成果を出すというは、なかなか簡単ではありません。

ただ、2、3、4は自分の行動ですぐにできます。

それが、結局は自分の成果につながります。

最近褒められていないという人は

「チャレンジが足りていない」
「工夫が足りていない」
ということかもしれません。

「褒められているか?」
というのを、自分の行動について反省する1つの指標にしてもいいかもしれないですね。


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