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#2 船で旅をするためのスキルとは
Nomad Universityへようこそ!
世界を旅するデジタルノマドのあきな(@beakinaself)です。
わたしは旅の途中で出会った世界中のデジタルノマドにインタビューして、彼らが旅の途中で遭遇した「とんでもない体験」や「おもしろい体験」などをお伺いしています。彼らの非日常体験はとってもおもしろいので、興味あるひとはぜひこの記事を読み進めてくださいね。
📌 この記事はApple Podcastで英語音源を聞くこともできます。
音声をバックグラウンド再生しながら記事を読むことで、英語のトレーニングにもご活用いただけます。
前回の記事では、30歳になる前に人生の進路を考えたマイケルが、会社を辞めて船で旅することになった理由を伺いました。社会人経験をある程度積んで、貯金もした上で次のキャリアに進むのはこれからノマドになろうとしている人にとっての良いヒントでした。
第2回目の連載であるこの記事では、陸の旅とは違う船の上ならではのノマド事情について聞きました。海の上で仕事をするのか、航海に関する知識はどうしているのか?気になる方はぜひ最後まで読んでみてください。
本インタビュー記事は、3回の連載でお届けします。
#1 船で旅するイスラエル出身のデジタルノマド
#2 船で旅をするためのスキルとは(今この記事を読んでいます)
#3 船乗りノマドの必需品と旅のスタイル
この記事の目次は以下の通り。
1.デジタルノマドに必要なのは柔軟性
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デジタルノマドになるために必要なスキルは何だと思いますか?
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世界中を旅するということは土地、文化、人など、様々な変化があるので、変化に対応できる柔軟性が必要だと思います。
それに、世界中のどこでもみんなが英語を話すとは限らないので、複数の言語を知っていることも大切。そして収入源の確保も重要です。
加えて、私は船で旅をするので安全に関する知識も必要です。セーリングの仕方や船の修理の仕方、機械、配管や電気に関することなどいろいろなことを学びました。
でも結局一番大事なのは適応力、柔軟性だと思います。
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私もそう思います。
1つの場所に長く滞在していると何かしらの変化を求めるようになりますが、ノマドをしていると新しいことにたくさん出会うし予想外のことも起こります。だからこそ柔軟性は大切ですね。
2.嵐の中の航海で身につけたもの
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イスラエルからトルコまでは友人たちと航海されたんですよね?
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初めの船旅は友人と一緒です。イスラエルのハイファから3日間の航海でトルコのフィニケまで行きました。夏だったので海岸沿いの航海がとても気持ちよかったです。
一方、冬に別の友人と出航したのはまったく違う経験になりました。
天気予報と実際の天気が異なり、想像以上に風が強く嵐に見舞われてしまいました。地中海では天気予報が外れることはよくあることなんですが、ちょっと大変でしたね。
そのとき私は自分の位置情報を送れる衛星デバイスを持っていて、トルコにいる船乗りで天気を読める友達に送っていたんです。
彼は天気や航路などすべてを把握していて数時間おきに地図をチェックしてくれていたのですが、航路がまっすぐ進まなくなり嵐に見舞われたことを知って家族と一緒に祈り始めたそうです。
40ノット以上の風が吹いていたし、これが最後の瞬間なんだと・・・。
でも最終的にはなんとかなりました。本当によかったです。
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40ノットの風をどう切り抜けたんですか?
通常、ヨットは風が15ノット以上だとレースが中止になることになってますよね。
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風が強いのはその通りなんですが、船は悪天候にも対応できるように作られています。そして、私にとってはそれが3回目の嵐だったので冷静に対応できました。
はじめに嵐に遭った時は本当に怖かったです。波が大きくて風や雨、雷もあって初めてのことだらけでした。
でも、悪天候にも船が耐えられると知っていたし、自分が船を操縦することができるともわかっていたのですべて大丈夫だと思えました。
3.船で旅する仲間の見つけ方
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船旅をする時はどうやって仲間を見つけるんですか?
ヒッチハイクではないですが、地中海を旅するときに使えるサービスがあるんでしょうか。次にヨーロッパに行ったときに試してみたいので詳しく教えてください!
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いくつかサービスがあって、地中海では船を持っている人たちが常に一緒に航海する仲間を探しています。1週間とか1ヶ月とか予定が合えば一緒に旅することができると思います。
ただ船に乗るのもいいですが、船の上は狭い空間なので一緒にいる人たちと仲良くなった方がより素晴らしい経験ができます。なので、まずは1日だけ一緒に乗って、その人の様子を見てから長い航海に出発するのもいいかもしれませんね。
カナリア諸島からカリブ海を横断する定番のルートがあって、ちょうど12月から2月の間がベストシーズンなんです。2週間から2週間半くらいの航海をするために多く人が船に乗り込みます。
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最高ですね!ベストシーズンならぜひ私も参加したいです!
そのサービスの名前を教えて欲しいです。
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Facebookのグループの「Sailboat Hitchhikers and Crew Connection」や「Find a Crew」という世界最大のボートとクルーのオンラインネットワークなどがいいのではないでしょうか。他にもインターネットで探せば出てくると思います。
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まったく航海のスキルを持っていないんですが、それでも大丈夫ですか?
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もちろん。
多くの人が船に乗る方法を教えてくれるし喜んでくれると思いますよ。
4.船で旅するときに仕事はするの?
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航海中は通信の電波とかはどうしてるんですか?
海上で安定した無線LANが使えるのかそれとも陸に着くまでは船に集中しているんでしょうか。
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航海中はセーリングだけに専念しています。
港にいるときは船を置いて、アパートを借りて仕事をしています。
船に乗っているときと仕事をするのとは頭の使い方が違うので、船に乗りながら仕事をするのは難しいし、船の上では純粋に楽しみたいと思っています。
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とある船を見せてもらった時、船内に安定した電波が通っていて、寝室、キッチン、ランドリー、バスルーム、すべてが揃っていました。
だから、ここに住みながら世界中を旅することができるんだ!と思ったんですが海のど真ん中だとさすがに電波はつながらないですよね。
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無線LANは携帯電話の通信ネットワークをベースにしているので、港の近くでは使えますが海の真ん中では使えないと思います。
5.海でも陸でも相手を知ることは大切
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船旅に出る前に1日だけのセーリングをしてその人をよく知るのが大事と言っていましたが、これは旅仲間の見つけ方と同じだと思いました。
私が旅に出てから4ヶ月の間にたくさんのデジタルノマドに会って、時には2~4日一緒に旅したりもしました。そうすると「この人は最初に思っていたのと全然違うな」とか思ったりもします。実際にその人一緒に過ごしてみないとわかんないですよね。
次回は、マイケルの恋愛パートナーの探し方と、旅に必要なものについて伺います!
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