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【就活しない生き方】モヤっとするなら無理に就職なんてする必要はない!


「就職しないといけない」という固定観念

大学を卒業すると誰もが会社に就職することになるだろう。これは常識となっている。この文章を読んでいるあなたに問いたいのは、「自分の意思で新卒の就職はしたの?」ということだ。私は少なからず2タイプの人間がいると思っている。まず、キャビンアテンダントやアナウンサーなど、どこかの会社に就職しなければ就けないような職業の人。もう一方は、デザイナーや写真家など、どこか特定の会社に就く必要はない人。たとえが極端すぎたが、要するに、全ての仕事は必ずしも就職しなければできないわけではないということだ。多くの人はとりあえず就職活動を行なって、とりあえず就職できた会社で割り振られた職種に従事しているというのが現状だ。アナウンサーになりたくてテレビ局に就職するなど、明確に特定の会社に入りたいと考えている人はほぼ皆無だろう。

就活は個性を無にする

もし、みんななんとなく今の仕事に就いているならば、不満はないのだろうか。今やっている仕事は本当に自分が心からやりたいことだろうか。冷静になって一歩引いて考えてみてほしい。たとえば、小さな村を考えてみよう。村は小さいながら商店、八百屋、医院、役場などがある。ほとんどのみんながサラリーマンになってしまうこの世の中から見れば、かなり自由ではないか。自分ができる範囲で、自分の得意な分野を世の中に還元している。しかも、他人から求められている事や物で需要もあるのだ。その一方でスーツを着た社会人はどうだろうか。まず、自分という個性を無にする。学生生活で茶髪だった髪は黒髪に戻して、メイクだって清潔感を感じられることが一番大事になる。機械のように作られた個性もなければ悪目立ちもしない、そんな人物が就活の現場では求められるのだ。しかも、個性を無にした上で面接では面接官から「個性を重視します」など言われるのだから本当に笑ってしまう。


私は「人間なのだから、誰にも個性があって当たり前だ」と思っている。それを均質的に同じ人間にしてしまう就活制度は本当に異常だ。こう言うと、「いや、人間は中身なのだから、見た目を同じにすれば中身で評価できるじゃないか」と反論されるかもしれない。でも、常識的に考えて容姿で選んでいるところもあるはずだ。接客業なんかは典型的なイメージ商売だから美人を欲する。それを社会は上手いように「清潔感」「身だしなみ」と言い換えている。ブサイクは何やってもブサイクに変わりないのがこの世界の辛いところでもある。本音と建前を使い分けて、みんなが薄々思っていることを隠している典型的な事例が就活だ。


特殊な職業以外、就活はいらない

就活ディスりはここまでにしておいて、私が本当に言いたいのは、就活する必要はないということだ。特殊な職業を除いて、やりたい職業に就くのに就活は必要ない。アナウンサーになりたいという夢があったら、それは会社に「就職」という助けを借りて夢を実現するだけのこと。そんな特殊な夢がない限り会社員である必要はない。しかし、中には特定のブランドが好きだから、そのブランドの会社で働きたいといった人もいるだろう。これはこれで否定しない。その人にとって、それがベストな選択肢だ。この文章を読んでいる人は、自分に夢がある、もしくは何も決まっていないけど、就活に疑問を感じている人だろうから、その辺りは考慮しないでおこう。

人はなぜ就活するのか?

多くの人が就活をするのは、ずばり安定的な生活を得るためだ。手に職さえあれば、社会的な信頼を得られる上に食いっぱぐれることはない。逆に言えば、それしかないのだ。この辺りに焦点を当てて、就活しなくてもそれと同等のものが得られるか考えてみよう。
社会的な信用を得るため
まず、社会的な信頼について、就活をしなければどうしようもない面はある。これは成功しているフリーランスでも抱えている問題で、クレジットカードが作れないことや家のローンが組めないなどといったトラブルもある。残念ながらその点については、社会全体の仕組みが変わらなければ仕方ない側面もある。しかし、フリーランスも増えており、着実にその辺りも変わっているだろう。
その一方で、インフルエンサーという言葉を聞いたことがあるだろうか。今では当たり前のように使われている単語だが、一般的な個人がインターネットを使うことによって、そこら辺の企業よりも知名度や信頼度を獲得してしまうのだ。一般的な会社員では得られなかった力を個人が持つ時代が来ている。これを考えると、単純にクレジットカードを作るといった従来の信頼の尺度では得られない新しい信頼の力が手に入るようになったようにも見える。早い話、知名度があって人から信頼されるようになれば、手を差し伸べてくれる人が現れて信頼も溜まっていく。「〇〇さんの紹介」というカードも使えるようになり、一般的には無理なコネクションや案件が来ることだってある。場合によっては、他の人を経由してカードやローンの問題だってどうにかなることもある。会社員だって致命的なミスをすれば信頼を失ってクビになるので、生涯安定的な信頼があるとは言えない。こう考えると、個人でも社会的信用は周りを巻き込めば可能ではないだろうか。
食いっぱぐれないため
就活する人の中で一番多い理由は、ご飯を食べるためだ。これは真っ当だと思う。でもご飯を食べるだけならアルバイトでも何とかなるのではないか。実際には住宅費や家族のことを考えれば、会社員の方が安定的に高収入を得られるし、これは間違いない。一方で忘れてはいけないのは、ブラック企業の存在だ。最近では労働環境も改善しつつあるが、働いている当の本人が嫌だと思えば立派なブラック企業だ。ご飯を食べるために嫌な思いをしたり、夜遅くまで仕事をしたりしているのは本末転倒ではないだろうか。生活に必要な最低限のお金を手に入れるためだけに、自分の時間や労力を使い過ぎている。早い話、会社員になって身を粉にしてお金を手に入れても、幸せになれない。仕事だから友達との誘いを断ったり、週末出勤で家族との時間を犠牲にしたりする会社員はいくらでもいる。人生一度きりで貴重な時間なのにもっと大切にしたらどうだろうか。
もっと言えば、日本経済の構造的な問題がある。働いても働いても賃金は上がらない。海外のように高給で働けなくなっているのだ。これでは日本人はただの企業戦士だ。ヨーロッパでは有給が1ヶ月くらいある国があって、それでもGDPは世界トップ10に入ってることもある。いかに日本人が無駄な労働時間を過ごしているか分かる。もはや日本人は高給のために海外に出稼ぎに行く時代になっていると思うが、これはまた別の機会に話そう。

特殊な職業以外、就活はいらない

話をまとめると、本当に明確な意図や、やりたい仕事がない限り、就職しても落とし穴が待っているのだ。そして、冷静に考えてみると、会社に就職して得られる社会的な信用や金銭は、就職しなくても手に入れられることが分かる。繰り返しになるが、会社に就職しなければできない仕事に就きたい人や、何かの憧れやきっかけで特定の会社に入りたい人はこの話は当てにならない。しかし、就職活動のシステムに疑問を持っている人や、自分自身のやりたいことが明確にある人は参考になるだろう。就職しないもうひとつの選択肢として考えてみてほしい。

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