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出世する人、キャリアアップする人


 うちのカミさんはキャリアウーマンという投稿をしてから、あれっ、キャリアアップという言い方があるけど、出世とどう違うのかな、重なるところも違うところもありそうだなというのが、はてなの始まりでした。

 まず、カタカナと漢字の違いがあります。この違いは、欧米流の転職普通ということを筋書きにするか、日本流の終身雇用での仕事人生を筋書きにするかの違いかなと大雑把に感じます。

 出世というと、課長、部長、取締役・・・と階段を上る感じです。また、あの人は出世したねェなんていうと、医者になったとか、弁護士になったとかありますね。ともに、職場社会なり広く世の中なりに認められる人になるという意味ですね。

 一方、キャリアアップというと、専門性を高めてそれに似合うポストをさがします。これに伴ってお給料や役職も上がるのが普通です。

 しかし、人それぞれのキャリアアップに対する筋書きが違うので、今までと肩書や給与は同じくらいでも別の職種にトライしたり、貯金をはたき学校に行くこともあると思います。仕事に対して満足感をえることが重要となります。

 うちのカミさんはキャリアアップをしてきたタイプ。私もこちらかな。

 最近、ジョブ型雇用というのを聞くようになりました。職務内容に必要なスキルや経験をはっきり決めてこれに基づき雇用するものです。欧米タイプですね。キャリアップ志向の人にあってます。

 これに対し、従来の日本型終身雇用タイプはメンバーシップ型と呼ばれます。つまり、はじめは職務を限定せずに適性に合わせて部署を振り分け、育成するということですから、出世志向の人にあってます。

 人それぞれ仕事に求めるものが違い、また、偶然の要素もあり、キャリアパスは様々です。「人、様々」を結論とすると、出世志向だとかキャリアアップ志向だとかで生き方を分類し、人と比べ成功失敗を考えたりするのは意味ないようですね。

 さて、「出世」とは、その昔、僧侶になる、つまり俗世から出ることを意味したようです。

 30年ほど前、私のカミさんの所に島村大心さんという人がチベット語を勉強しに来ました。実は私のカミさんはチベット人です。

 その人は、当時の住友銀行に勤務していた人で、取締役部長まで務めたのですが、会社を辞め高野山で仏教の勉強を始めました。インドにあるチベット仏教のお寺に修行に行く為チベット語を始めたわけです。

 大心さんは出世しました。

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