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茂木健一郎さんの「怒らない脳」を読んだけれど、私のイライラは解決しないかもと思った話

おはようございます。
子供にイライラしてしまう自分を変えたくて、茂木健一郎さんの「怒らない脳」を手に取ったけれど、子供へのイライラの対処法としては、うまく使える気がしなかった Kaori です。

茂木健一郎さんと言えば、誰もが知る有名な脳科学者。子供にイライラしてしまう自分が嫌で、どうにかそんな自分を変える方法はないかなと本書を手に取りました。

ただ、結論から言うと、今の私には、この本が教えてくれる「自分のイライラを抑える方法」「カーツとなった相手の怒りを抑える方法」「理不尽な相手にカドを立てずに、こちらの言い分を伝える方法」などを子育て、仕事、日常生活に適用できるケースがあまりない、と感じました。

誤解ないように補足すると、記載の手法が「効果的でない」と失礼なことを言っている訳ではありません。

どちらかと言うと、例えば、自分のイライラを抑えるための手法である「笑顔になる」「負け惜しみをする」「美味しいものを食べる」…をしないといけないほど、怒りがこみ上げてきて、自分をコントロールできなくなることが(今は!)ない、と気づけたのです。

つまり、私自身、そして私の身近にいる人々自体が、幸い、そもそも、この本がターゲットにしている「怒る人々」「キレる人々」では(今は!)ないということです。

ですから、自分はキレやすい!周りにすごくキレやすい人がいる!と思われる方は、一読の価値があるかも知れません。

では、学びは何もなかったかと言うとそんなことはもちろんなく、むしろ、怒ることは「恥ずかしいこと」と思え、なおさら、怒るのはやめようと思えました。

私が「怒ることが恥ずかしい」と感じたポイントは2箇所あります。

一つ。52/238ページ。
「怒りは、本能。危機を感じた時に、動物は怒るようにできています。人間にもその名残は残っています。(中略)本来は自分自身の身を守るためにあるものー。それが、怒りです。時代や環境が変わるとともに、その位置付けが変わっていて、今では自分自身の自尊心とか満足心を守るためのものになっています。扱いが悪いのは許せない。ルールを守らない人がいるのはふざけている。...」

現在の怒り=自分の自尊心とか、満足心を守るためのもの…
私の怒りの根っこが「これ」だとすると、私は恥ずかしくて、震えます。

二つ。227/238ページ。
「若者の怒りのターゲットとなっているのはオジサン(今、社会の中心をなしている多くの大人という意味合いです)(中略)いい悪いは別にして、21世紀の怒りの主役は、オジサンです。私の体感で言えば、駅やコンビニ、食堂などで起こっているのは、圧倒的にオジサンです。オフィスで怒鳴っているのも、ほとんどオジサンでしょう。」

これは言葉の問題ですが、男女問わず大人の皆さん、自分は「オジサン」というワードに括られる人になりたくないと、本能的に?思うのではないでしょうか。

以上、まとめると、この本のボディに細かく記されている怒らない脳を習得する具体的な手法は「子供にイライラしたくない」という私の課題を解決するには、その効果は限定的でした。しかし、「序章」と「締め」に記された内容により、私は、やっぱり「怒らない人になりたい」「怒らない習慣を身に付けたい」と強く感じた点で、読む価値がありました。本当にキレやすい方には、ボディの内容がとても具体的なので、おすすめです。

それでは、今日も元気に、「怒らないで」、過ごしたいですね。

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