ゴッホ展に行ってきました。
名古屋市美術館で開催中の「ゴッホ展」に行ってきました。
※冒頭で使用させていただいた画像の作品は今回の展覧会にはありません。
混雑するだろうと思っていたので、平日に行きたかったのですが、都合がつかず土曜日に行くことに。
今回の展覧会は日時指定制でしたが、それでも混雑しているようで、Twitterでは「入場開始時刻直後は混み合うため、少しゆっくり来てください」的なアナウンスがされていました。
私は入場開始時刻から20分ほど経った頃に行きましたが、それでもかなりの混雑で展示室入口ですでに人垣ができている状態。
順番に見ているとかなり時間がかかりそうだったので、比較的空いている作品から見ていくことにしました。
今回ゴッホの素描がたくさん展示されていました。
ゴッホといえば、カラフルで独特な筆致のイメージが強く、感覚で大胆に描いている姿を想像していたので、素描の習熟をとても大切に考えていたというのは少し意外でした。
「風車」や「刈り込んだ柳のある道」などの風景のほか、「コーヒーを飲む老人」「祈り」などの人物の素描もあり、どれもとても緻密に描かれています。人物の素描からは、感情まで伝わってくるものがあり感動しました。
大胆に見えるゴッホの作品の中に、どこか繊細さを感じるのは、描写力の高さに関係しているのかもしれないと思いながら、たくさんの素描を見ていました。
美術展ナビの記事に「祈り」が掲載されています。アンバサダーの浜辺美波さんのイチオシだそうです。
アルルに行ってからは、すごく色彩が豊かになっているなと思いました。「夕暮れの刈り込まれた柳」や「種まく人」を見ていると、ゴッホがアルルの光と太陽に惹かれているのがわかりました。
私が印象に残った作品は、「夕暮れの松の木」と「サント=マリー=ド=ラ=メールの海景」の2点。
「夕暮れの松の木」は風に吹かれた迫力ある松の木と、太陽の黄色が印象的で、「サント=マリー=ド=ラ=メールの海景」は清々しい海の青が素敵でした。
図録の表紙にもなっている、有名な「夜のプロヴァンスの田舎道」は迫力があってすごい作品でしたが、ちょっと寂しさがあり、どこか切ない感じがしました。
混雑していたので、あまりゆっくり見ることはできませんでしたが、ゴッホが遺した作品を見て、とても真摯に絵に向き合っていたこと、繊細で知的な人であったこと、自然が好きだったこと、人々の暮らしに目を向けていたこと…など多くのことを感じました。
あと、スーラとルドンの作品を見れたのも良かったなあ。
気になっている方は是非行ってみてください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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