よくある御涙頂戴ものではない

76作目
6月14日「ディア・ファミリー」
☆☆☆☆

娘のために人工心臓に取り組んだ父親の話

実話を基にしたフィクション。
次女が生まれつき心臓が弱く20歳まで生きられないと言われ、
ゴム工場を経営する父親が人工心臓手術をしてくれる医者を探し、
自分で開発するために研究医とともに奮闘する。

やはり、子供がつらそうで亡くなってしまう作品は、
見てるこっちも涙が溢れてしまう。
このぐらいの時代の実話が、今になり多く映画化だったり、
ドラマ化されているが、当時の状況の中、名医に掛け合ったり、
通信手段も圧倒的に少ない中、大変なんて言葉では済ませないほど、
毎日毎日が、しんどかっただろうね。

内容自体は、奇跡的に人工心臓が完成したり、
娘を助けれたりなんていう、展開はもちろん作らず、
おそらく最後に方の、一緒に研究していた医師達だったり、
その子たちが力になってくれるあたりが、
ちょっとしたフィクションだったりするのかな?
実際、バルーンカテーテルを購入してくれたって話はありそうだったけど。

何よりも開発秘話にしっかりと向き合った上で、
家族や他の人たちと向き合うことに焦点が当たっていのが良かった。
先の日本バスケや、ラグビーの話じゃないけど、
情熱を持って信じて取り組むことが大事ってことだな。

1つだけ・・・
予告というか日本の宣伝の仕方というか、
前情報がダサすぎる・・・
「この家族最強!」とか、正直そんな言い回しが合う作品じゃないと
思うんですよね・・・
まあこれで、よくあるお涙頂戴ものかと思って油断して見に行ったら、
号泣し過ぎて、頭痛くなって映画館を後にする人が多そうではあるけどね。

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