「ゆのくに天祥」はコスパ良好の高級温泉旅館だった【ゆのくに天祥宿泊体験記】
「人気の温泉旅館に泊まってみたい!」
そう思われている方ってたくさんいらっしゃると思います。
でも「値段が高いだけで損するかも?」
と心配することはありませんか?
そこで今回、私は北陸山代温泉にある人気旅館、「ゆのくに天祥」に自費で宿泊したレポートを書き、そのお買い得感をお伝えしたいと思います。
【この記事を読んで欲しい方】
「ゆのくに天祥」に興味をお持ちの方
山代温泉に興味をお持ちの方
北陸の温泉旅館に行ってみたい方
人気の温泉旅館への宿泊を考えている方
「プロが選ぶ旅館」で宿泊してみたい方
・ゆのくに天祥は「プロが選ぶ旅館」で上位にランクインしている
今回ご紹介する「ゆのくに天祥」は石川県の南部、福井県との県境に近い加賀市山代温泉にある旅館です。
山代温泉は開湯1300年で、江戸時代から温泉宿が立ち並んでいたといわれています。
そして現代、山代温泉は大阪や名古屋から車で3~4時間程度、週末
の1泊旅行でも楽しめる温泉地です。
東京からも北陸新幹線が金沢まで開通しているので、乗り換えなしで行くことができます。
また飛行機であれば小松空港が山代温泉に近いのでより便利です。
一方でこの地は近隣に芦原温泉や山中温泉、そして片山津温泉など名湯が密集する温泉旅館の激戦区です。
そんな温泉銀座にあるゆのくに天祥ですが、プロが選ぶ旅館ランキングでは常に上位にランクインされています。
※以下のサイトではゆのくに天祥は総合8位にランキングされています
https://www.nta.co.jp/yado/ranking/100sen/
※受付のすぐ横にあるピロティです。3階までの吹き抜けになっており、快適に過ごすことができます。
・ゆのくに天祥の強みは圧倒的な湯量を誇る「自家源泉」
ゆのくに天祥がなぜコスパ良好の高級温泉旅館だといえるのか?
第1のポイントは、「温泉の大きさ」です。
ゆのくに天祥では「一泊三湯十八ゆめぐり」と称して、温泉の大きさを表現しています。
ではどれくらい大きな温泉なのでしょうか。
ゆのくに天祥の温泉のポイントとしてはじめにあげられる点は、大浴場が3つあることです。
それぞれ悠幻の湯殿・滝見の湯屋そして九谷の湯処という名前で、いずれも一般的なホテルの大浴場よりも広く、かつ露天風呂が付いています。
さらにこれら温泉のお湯は全て自家源泉。54度程度で湧き出る源泉を、何の手も加えずかけ流しているのです。
いくら温泉大国と呼ばれる日本でも、これほどの湯量を誇る旅館は数少ないと思います。
・ゆのくに天祥三湯の特徴
1. 悠幻の湯殿
悠幻の湯殿はゆのくに天祥の3階にある大浴場です。
テラス風に広がった露天風呂スペースが特徴で、ゆったりと脚を伸ばして入浴することができます。
2.滝見の湯屋
滝見の湯屋はゆのくに天祥の1階にある大浴場です。
滝状に源泉が流れ出てくる岩風呂と、かめ風呂や五右衛門風呂など、多様な湯船につかることができる露天風呂が特徴です。
3.九谷の湯処
九谷の湯処はゆのくに天祥の1階にあるもう一つの大浴場です。
ご当地焼き物である「九谷焼」の絵皿を施した内装と、内湯から眺められる日本庭園が特徴です。
もちろん露天風呂も楽しむことができます。
※1階通路の一風景です。品の良いたたずまいが旅館の品質を引き立てています
・広大な建物には様々なリクエストに応えられる部屋がある
ゆのくに天祥は旅館としてのスケールも大きいです。
700名宿泊可能な建物は、大きく3つの館に分れています。
そして6つあるエレベーターはそれぞれの館の客室とつながっているのです。
そして客室はスタンダードな和室から、ベッドルーム付、露天風呂付、大家族向きなど、お客様の条件に合わせた部屋が用意されています。
また下の写真右側にある「天祥の館」はグレードアップした客室だけが用意されており、中にはジャグジーバスの室内露天風呂がある部屋があるのです。
※ゆのくに天祥の案内図です。一番左側に受付があり、縦長の構造になっています。そして1階~3階は共有スペース、4階から上は各館独立した客室スペースです。
・入店は大歓迎ムード
さてここからは、私が実際に宿泊した体験をレポートします。
北陸自動車道加賀インターチェンジから10分程度、郊外の町中を過ぎると旅館らしき大きな建物が見えてきます。
そこが山代温泉で、ゆのくに天祥はその中にあるのです。
車でゆのくに天祥の前に着くと、たくさんのスタッフが私を出迎えてくれました。
そして荷物を下ろしたあと、道路向かいにある駐車場に案内されたのです。
この時もスタッフが誘導してくれたので、安心して車を止めることができました。
※2階の廊下からピロティを撮影しました。2階にはグループごとに食事ができる個室が並んでいます。
・入室までもマンツーマンの接客
スタッフに荷物を台車で運んでもらいながら、フロントでチェックインの手続きを行いました。
フロントの手続きもスムーズに終え、そのまま客室へ案内されました。
そして客室に入ると、担当の仲居さんが自己紹介の後、浴衣のサイズ確認や室内と館内の案内、そして夕食時間の確認をされたのです。
・スタンダードルームでも十分な快適空間
※ゆのくに天祥「ベッドルーム付客室」内の写真です。窓の外は加賀市の町並みを眺められ、高級マンションにいるような気分でした。
今回私は、白雲本館と呼ばれるスタンダードルームが中心の館にある「ベッドルーム付客室」に泊まりました。
ゆのくに天祥では格安な部屋なのですが、部屋の中は十分広く、8畳の和室に加えて4畳半程度のソファールーム、そして奥にはベッド2台が置かれたスペースがあったのです。
ソファーは3人掛けのカウチソファーが設置されていました。
家族連れでも十分にくつろぐことができます。
私はこのままこのソファーで寝てしまいそうになりました。
奥にあるベッドルームは4畳半ほどのスペースにベッドが2台並んでいます。
シモンズ製のマットレスは程よい反発力で、快適に寝ることができました。
また窓から見える加賀の風景も気持ちよく見渡すことができます。
2人で泊まればちょっとしたスイートルームになりますね。
※部屋の床の間に飾られていました。部屋の中だけでも十分のんびり、ゆったり過ごすことができます。
・ささやかなサービスも行き届いている
※温泉たまごコーナーでは殻が固めの質の良い卵が提供されています。
ゆのくに天祥では滞在者にありがたいサービスが行き届いています。
まず館内イベントとして、「温泉たまご」のサービスがあります。
ゆのくに天祥の温泉たまごは備え付けのたまご置き場から、好きな卵を1つ取ります。
そしてペンで卵の殻に好きな絵や文字を書いて、同じく備え付けの網袋に卵を入れるのです。
そして網袋に入った卵を玄関横にある温泉たまご専用の温泉につけて、30分以上かけて温泉たまごを作るのです。
私は温泉たまごを作ってそのまま夕食に持ち込んで、一緒に食べました。
※ビジネス系記事を得意とする私としては、気になる雑誌でした。
ゆのくに天祥のピロティには各社新聞だけで無く、雑誌類も多数揃えられています。
写真ではビジネス誌を写しておりますが、女性向けの雑誌も多数ありました。
またピロティでは無料のドリンクサービスもあるのです。
そのため、ピロティでくつろいで温泉たまごやコーヒーを楽しみながら雑誌を読むこともできます。
※さし絵を見て何に使うかすぐに分かりました。少しでも快適に過ごすための工夫が随所に見られました。
さらにゆのくに天祥では、大浴場の入り口にこのようなシールが備え付けられています。
これはシールに名前を記入し、館内用のサンダルに貼付けることができるのです。
大浴場の下駄箱では、自分のサンダルが分からなくなったり、誰かが自分のサンダルを履いていくことがありますよね。
ゆのくに天祥では自分の名前を記入することができるので、安心して入浴することができるのです。
・食事は地場の素材をふんだんに使った上品な料理
※夕食の献立です。スタンダードなコースでも肉と魚のダブルメインを楽しむことができます。
温泉旅館では食事の内容も重要なポイントです。
ゆのくに天祥の夕食は、地元で取れた野菜やお米だけでなく、豚肉や魚介類も使われた料理が出されています。
そのため新鮮でかつ上品な味を楽しむことができます。また食事と一緒に出される「加賀棒茶」も絶品です。
さらにゆのくに天祥の食事は個室に分れていただきます。
そのため他のお客様の目を気にすること無く、食事を楽しむことができるのです。
また食事時間も18時から15分刻みで選択することができるので、自分のペースで食事を始めることができます。
※朝食も夕食と同じく、個室での食事ができました。
こちらの写真は、ゆのくに天祥の朝食です。
左のせいろには温野菜と魚、右の鍋は味噌汁が入っており、心も体も温まる朝食をとることができました。
・ゆのくに天祥は子ども向けの施設も充実している
ゆのくに天祥のメリットはまだまだあります。
例えば家族連れでの宿泊にもゆのくに天祥は十分な設備を整えているのです。
まずゆのくに天祥では3つの大浴場の他に、プールも完備されています。
しかもこのプール、ウォータースライダーが設置されており、子どもから大人まで楽しい時間を過ごすことができるのです。
他にもゆのくに天祥には、ゲームコーナや卓球台など温泉旅館に必須の遊び施設も充実しています。
・朝は取れたて野菜や魚介類の朝市
またゆのくに天祥では、朝にも楽しいイベントが開かれています。
朝7時から1階売店コーナー付近で朝市が開かれます。
朝市では地元で獲れた魚や珍味類を買うことができます。
・ゆのくにの森もセットで楽しめる
さらに、ゆのくに天祥では宿泊の前後にも特典があります。
ゆのくに天祥から車で15分ほどのところに「加賀伝統工芸村 ゆのくにの森」と呼ばれる施設があります。
ゆのくにの森では石川県が誇る伝統工芸である、輪島塗や加賀友禅、それから九谷焼などの絵付けや蒔絵の体験をすることができるのです。
そしてゆのくに天祥では、宿泊すればゆのくにの森への入場が無料になる宿泊プランがあります。
ゆのくにの森公式サイトはこちらからご覧いただけます。
・帰りもスタッフが最後まで手を振ってお辞儀をしてくれた
朝食や朝の入浴を終え、いよいよチェックアウトです。
私は宿泊料金などを支払った後、ゆっくりと駐車場に向かいました。
すると出口でもスタッフが立って、見送りの挨拶をしてくれたのです。
さらに建物の向かい側にある駐車場から車を出すとき、ゆのくに天祥の前をもう一度通ったのですが、そのときでもスタッフが何度も手を振ってくれました。
・ゆのくに天祥は館内だけで楽しい時間を過ごすことができる
今回私は山代温泉きっての旅館「ゆのくに天祥」に宿泊し、その良さを楽しませていただきました。
私が感じたことは接客サービス、温泉、食事、設備やサービスなど全ての点において高いレベルの旅館であることです。
昨今はコロナ禍のため、観光地巡りは難しい状況です。
しかしゆのくに天祥であれば15時にチェックインして、翌朝10時のチェックアウトまで、存分に楽しい時間を過ごすことができます。
ゆのくに天祥への宿泊をお考えの方は、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました!
ゆのくに天祥公式サイトはこちらからご覧いただけます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?