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相棒へのメッセージ

「沈黙のパレード」を見てきた。
テンションが高いまま、勢いに乗ってこの文章を書いている。
多少おかしい内容でもどうか気にしないでほしい。

やっぱり私にとって「探偵ガリレオ」シリーズは特別な物語だ。私に「物理」という「科学」の世界、そして「数式」という言語を教えてくれたのが湯川先生だった。

湯川先生は、常に冷静で論理的な変人学者として描かれている。
親友の草薙刑事からは「変人」扱いされ、今回の映画予告では「血も涙も無い!」というセリフが何度も流れていた。

けれども、湯川先生は現実世界を拒絶しているわけではないと私は思う。
それどころか、一度縁を結んだ人間を、そしてその人の生きる世界を守るために力を惜しまない人だ。

特に草薙刑事に対してはとても心を配っていると思う。
内海刑事とのコンビが目立つけど、彼の本当の相棒はどこまでいっても草薙なのだと思う。
だっていつもこう聞くのだ。

「君がここに来ていることを草薙は知っているのか」
「草薙はどうしている」

と。
そして真実が見えると、一通り説明をして今度はこう。

「これからどうするかは君たち次第だ」

そっけない。思いっきり突き放しているみたいだ。

けれども湯川先生はきっと誰よりも草薙刑事のことを信頼している。
彼がどれだけ苦しい答えでも刑事の職務を全うすること、そしてその時に自分の正しいと思うことを曲げずにいること、それだけの強さと信念を持っている人だと信頼している。

それをきっと草薙もわかっている。
だから、長々と話さなくても、互いを信じて自身の仕事を全うする。
そしてすべてが終わって二人が酒を酌み交わすシーンはとても美しい。

大切な友人のために自身の力を尽くす。
そして友人の力を信じ、じっと待つ。
そんな二人はとてつもなくかっこいい。私はずっと彼らに憧れている。

だけど、私はまだまだ未熟で、言葉に頼ってしまうのだ。
どうか笑って答えてほしい。


きっと二人に近づけるよね。
君はどう思う?

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