ばいばい、好きな人。
夏休みに入ろうとしていた時、私は半年の片想いにサヨナラをした。
今日は9月26日。
明日27日は私の誕生日だ。20歳になる。
この2か月。彼を忘れたくて男の子に頼ったり、気晴らしと言ってお金をたくさん使ったり
色々な手を使って、忘れる努力をした。
彼にはいい感じの人がいて、私のこの未練がましい気持ちは邪魔でしかないことくらいわかっていた。
でも忘れらえなくて、甘えたくなって、声が聴きたくなって。
何度もラインを送ってしまっていた。
返信を待つ度に自分は何をしているんだろう。こんなことをしても嫌われるだけなのに。
と気持ちが下がってしまう。苦しくなる。
このままじゃだめ。20になる前にきっぱり諦めよう。ラインがあるから、ダメなんだ。
ふと、そう思い私は最後に電話をし、
ちゃんと諦めるから迷惑かけてごめんね。ラインけしていい?といった。
「いいですよ」と一言。
分かってたはずなのに、何を期待していたんだろう。
苦しかった。涙が出た。
終わりなんだ、これで最後なんだと何回も思ってきたのに。慣れてたはずなのに。
ちょっとだけ、世間話をして切ろうとしたとき
「お誕生日、おめでとう」と彼は言った。
なんで、切るときにいうかな。
こんなにも苦しくて、嬉しくないおめでとう要らないよ。
私は一言「うざ(笑)」と言って電話を切った。
そして、ラインも削除した。
泣きながら。
楽しかった。嬉しかった。頑張れた。かっこよかった。尊敬していた。
大好きだったな。
……
何件もの通知音。「お誕生日おめでとう」の文字。
いつの間にか私は20になっていた。
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