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昨今話題になっている多様性のある働き方について、それを取り入れる前にすべき事がある。

今の時代、多様性のある働き方を受け入れないと会社も人材を集められない。

さまざまな状況を抱えた人が多い今の時代に、昔と同じようなやり方では古いのだ。

そうしないと、なんせ人が集まらない。

と、ここで私は疑問を持つ。

そうまでして人材必要か?

いやたしかに、ある程度人数がいる企業は定期的に人を入れないとダメなんだろう。管理職ならまだしも、第一線を走るプレイヤーの年齢層があまりに高いとこの先不安にもなる。

若い人材、優秀な人材を集めるために、会社の規則をもっとゆるく、柔軟にすべきだ。

すごくわかる。

だけど、そうして集められた人材が優秀かどうかは全く別の話である。

年功序列が当たり前、サービス残業も当たり前の時代を生きてきた世代が作り上げた日本社会の社会性みたいなものに慣れ親しんだ人材というのは、正直、多様性のある働き方に向いていないと思っている。

うちの場合の働き方

うちの会社は、小さい会社である。

社員の人数も少なく、ほとんどは外部のメンバーで成り立っている。

外部のメンバーはみんなリモートだ。

コミュニケーションは社内であってもほとんどChatWork。

実際に会話をすることは少ない。

これは、最近の若い人は人と話すの邪魔くさがるからーとかそういう理由ではなく、私が打ち合わせなどほぼ会社にいないため、私不在でも問題なく業務が遂行できるよう、要は、それぞれが別々の場所にいても問題なく仕事だったりコミュニケーションが取れるよう、チャットベースでのコミュニケーションに慣れる、言わば訓練を日常的にしている。

その為、うちの場合は社員も外部メンバーもテキストベースのコミュニケーションでほぼ問題なく行けている。

ただ、最初からそれでいけてたかというとそうではなかった。

打ち合わせをすると言ったら顔を突き合わせて何時間もかけて打ち合わせをしていた時期もあったし、テキストベースでのコミュニケーションエラーでの失敗もたくさんあった。

リモートワークでChatWorkやSkypeで問題なくコミュニケーションを取れるということは、誰しもができるわけではない。ある程度の訓練が必要。

人間は、コミュニケーションを取る時、リアルでの場合は言葉以外に表情や、雰囲気といった微妙に放つオーラを感じて全身で対話をしている。

顔が見えていてもSkypeだとなんか伝わりにくいなと感じるのはそのせいだと思っている。

また、ChatWorkとかSlackと言ったテキストベースのコミュニケーションに至ってはさらに難易度が高く、正直慣れないうちは指示を書くのが邪魔くさい。

口で言ったほうが早いと思うからだ。

しかし、慣れるとそこに書いたテキストがそのまま議事録になって、言った言わなかったがなくなるのでとても便利である。

だけど、うちの会社ではなかなか浸透しないというところは、だいたい上の人がこういうのに疎いということと、そもそも指示の仕方が雑で、思いついた時にパッと指示をしてそのまま、みたいな人はその雑な指示を辞めない限りはムリなのである。

リモートワークの問題点。成果が見えない、ほんとにちゃんと働いているのかわからない問題。

「リモートワークを導入したら、社員が家で仕事ができるようになって通勤時間がなくなった分、仕事できる時間が増えて効率が上がった!」

という人は優秀な人だったのでしょう。

正直、どの人でもこんな感じでリモートワークをうまく活かして仕事で成果をあげられる人というのが、日本には少ないと思っている。

これまでそういう管理をされてこなかったからだ。

上司の前では仕事をしている雰囲気を出して、適度に残業をしてダラダラ仕事をして時間がきたら適当に帰る。

毎日残業をしてしまっている人材の半分くらいは、こういう人材だと思っている。

そんな人をリモートワークにした日には、まぁ普通に考えたら家でゴロゴロして全く仕事をしない。

仕事をしたという成果を把握するために業務管理シートを作って毎日提出をさせよう。管理職の皆さん、そのチェックを業務に追加して下さい。

こんなことをしているようならリモートワークは導入すべきではない。

大人しく、今までと同じやり方でやった方がはるかにいい。

リモートワークが日本人にあまり向いていない理由は、社員の成果を、仕事の成果ではなく、長く働いていることに基準をおいていたからだ。

その為、どの会社にも一定数、時間をすぎることを待っている社員がいる。

リモートワークでも問題なく仕事ができる人材は、自分で自己管理をしっかりできる人材でないといけない。

ダラダラ残業をしてしまうような社員には、向いていないのだ。

そこで、リモートワークでやるべきことは、人の管理ではなく仕事の管理である。

長くなったので今日はここまで。続きはまた今度。

日々ラーメンを食べることができたらそれだけで幸せです。