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品質は安全の元で。コストは安全、品質の元で成り立っている

 大事なので繰り返します
 ①に安全 ②に品質 ③にコスト
これが意味するものはお題の通りです

 今回は事例を2つ紹介したいと思います。従業員数180名位、製造部は80名位のメーカーでの事です。挨拶を大事にされている企業様で社員さんもまじめな方が多かったです。

 どの製造部でも起こりえる事案です。また生産性を上げるというより品質、コストに影響が出ているそんな事案かなと思います。生産性を上げるための最初の第一歩だと思います、気付いていただければ幸いです

 事例① アーク光(溶接の光)が漏れている

 通常溶接作業場と他の作業場はアーク光を通さないシートで区切ります。ここもやってはいましたが隙間がかなりあり広範囲に光が漏れている状況でした。漏れの延長上には加工部門(NC旋盤、ボール盤等)ありましたがその方向を向くとほぼアーク光が目に入ってきます。また溶接場の側に大きめの通路がありましたが手で目を覆わないと通れないくらい強い光でまず溶接場の方向は見れません。

 事例② 作業場が狭い

 ・グラインダー作業をしている工程がありましたが左右の作業者の間隔がが狭く肘が当たります。
 ・3人編成のラインで前後のスペースが1mもない位の作業場。assy(前準備)工程の方がその隙間に入っての作業がありました。背中合わせの作業になります。かなり狭くてライン作業者が前かがみになっている時にその隙間にはほぼ入れません。

安全について

 アーク光については距離があったとしても少なからずは目への影響はあります。現行での法令の指定がなかったとしても遮断はしておいた方が良いでしょう。
 肘は人間の一番固い部分ではないでしょうか、かなり固い部位になるはずです。不意に当たった場合他の作業者を傷つけかねません。

品質への影響

 共に集中力の低下に繋がります。何かを気にしながらの作業はかなり落ちます。
 

コストへの影響

 これも何かを気にしながらの作業になります。作業スピードは著しく低下します。別の言い方をすれば自身の作業に100%で向き合えない。そのような環境で作業をしているという事です。

対策

 これはシンプルだと思います。
・アーク光を漏らさないように遮断する
・作業者スペースを確保する


この重要性に気付けるか否か

 事例を2つ上げましたが分かっているようでもこのような作業環境はまだまだ残っています。
 この2つをデスクワークに例えてみましょう

 ・朝日夕日が差し込んでる
 ・肘が当たる範囲に物を置いている

この状況で安全に集中して素早く業務に取り組めるでしょうか?

大事なポイントは一つ

このような作業場(環境)で作業をしている、させている事です

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