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心の病気を周りに伝えて気づいたこと

私は現在軽度のうつで休職中です。

はじめはこのことについて、誰にも知られたくないと思っていました。

周りから「病んでるの?」と気を使われたり変に思われたりするのではないかと怖かったからです。

ですが、私が休職しはじめたのはちょうど年末あたりで、友人との約束が普段より多い時期でした。行くかどうか悩みましたが、久しぶりに大好きな友人に会いたいなと思い、(その日の調子次第ですが)できるだけ会いに行くようにしました。

友人の反応

久しぶりに集まると近況報告は当たり前のように始まります。みんなが報告をしているとき、頭の中では正直に話すか悩んでいたのですが、私は昔から嘘をつくことがとても苦手なので正直に「うつになって仕事を休職してる」と伝えました。

その場の空気が悪くなったり心配されることは嫌だったので「たいしたことないよ!むしろ休めてラッキー!毎日楽しい!」と話すと、友人は「仕事辞めて帰っておいでよ~」とか「じゃあ休みのうちに遊び行こうよ!」とか、根掘り葉掘り聞くこともなく、明るく受け止めてくれました。そしてその後には別の話題で盛り上がり、ずっと笑っていました。

私にとってはそれがかなり楽な反応だったので友人たちにはとても感謝しています。

わたし中心じゃない世界の楽さ

私は休職した時点で、自分は「正規ルートを外れた人間」であり「みんなが耐えている辛さから私だけ逃げた」と考えていました。ずるい人間だから、もう誰にも認めてもらえない、もう社会には自分の居場所はないと思っていました。

でも友人に自分の現状を話して反応をみて気づいたことがあります。社会は私中心じゃないし私が思っているほど私は特別ではないということです。

少し冷たく感じる書き方になってしまいましたが、休んでいるときもずっと人の目を気にしていた私にとっては、とても楽な世界のように感じました。

私がうつになったからと言って、周りの人はそこまで落ち込みもしないし幻滅したりもしない。「大変だったんだね~ちゃんと休みな~」といって、次の瞬間には別のことを考えている。(もちろん心配したり気を使ってくれているとは思いますが、頭の中が私のことで100%なわけではない。)

みんなが仕事をしているときに、私がどれほどダラダラ休んでいたって気づかないしそのことで頭を抱えるわけでもない。

これはずっと人の目を気にして苦しんでいた私にとっては大発見でした。

「え!じゃあもう誰のことも気にせず休んでいいんじゃん!元気になったらみんな私のうつのことなんて忘れるよね!」と一気に休みやすくなりました。(もちろん、私のこの考え方がうつの人みんなに当てはまるものだとは思っていません。)

私は現在、お休みさせていただいて、回復に向かっているところです。

わたしが中心じゃない世界で、わたしが中心の人生を生きるために、わたしのペースで勝手にのんびり元気になっていこうと思います。



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