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トレバー・ノア その1

本のタイトルになってるこの人は、南アフリカ出身で、アメリカのコメディアンで、有名な番組の司会をしてるそーです。
どんなコメディアンで、どんなネタ(?)をやるのか全く知りません。

 帯でユーモア、笑いはこーあるべきだーって感じの評価が多かったんです。その点だけで、正直あまり読む気はしなかったんですよね〜。

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ユーモアとか笑いとかって緊張と緩和とか、構造的なそーゆー共通点はあるでしょーけど、それが面白いか、嫌に思うかは、その人それぞれの環境や気分によって変わるものだと思ってるので、そーゆー、こーあるべきだーって論調は苦手なんです。
どーあるべきでもないだろうって。

 でも、南アフリカやアパルトヘイトの話に興味があったので、
読むか読まないか、かなり悩みましたが、読みたい欲が勝って読みました。

 アパルトヘイトがある南アフリカでは、基本、白人と黒人が子供を作って産むってのが、法律で禁止されてるにもかかわらず、作者の母が白人との間に子供を作っちゃいます。
そんな社会で、母と子がたくましく生活しましたって話です。

 ユーモアや笑いがどーって感想は一切なく、アパルトヘイトの中の社会、それが崩壊して、その社会はどうなっていってるか?って部分が単純に凄く面白かったです。

 彼の母はたくましく、素晴らしいし、だからこそ息子もこーゆー本を書けたんだって理解できますが、だからこそ彼らの存在は本当に奇跡って気はします。

 彼の母のようにたくましい人は、それなりにいたと思いますが、大体は、妥協したり、埋もれたり、書き方は悪いですが、ある意味本当に殺されたりしたんじゃないだろうかと思いますよ。

 それほど、凄まじい社会だったんだなってのが伝わる本です。

 なので、そんな凄まじい社会で楽しく過ごすには、それなりに凄まじいユーモアが必要なのは当たり前で、(これを笑い飛ばすか!ってたぐいの多かったことよ)
逆に、こーゆー笑いが欲しいなら、こーゆー凄まじい社会を作らなきゃならない気がしてます。

 僕が面白いと感じたのは、こーゆー苦労を経験し、生き延びてきた作者ならではの見方です。こういう、凄まじい社会でも社会は社会で、人ってこーゆーもんだよねってゆー描写が凄く面白かったです。

・・・。今、また帯を読み返してますが、そこまで笑い、ユーモアがこーあるべきだーって書いてませんね(笑)
関西人なので・・・。
こーゆー帯とかに「笑い」とか書かれると、条件反射的に「なにおー!!」って思っちゃって、それが僕の印象を勝手に水増しされたんでしょうね(笑)

あと、明日は南アフリカでは基本、猫を飼わない(今は知りませんが)って話とか、気になった話とかを書こうと思います。

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