コイントスで決めたら幸福度高い説、ってYouTuberもビックリのトンデモ実験やんw
おい、ちょっと飛んでみろよ。
おーおーチャリチャリいってんなぁ、まだ持ってんじゃねぇか。
出せ。いいから出せ!そう、それでいいんだよ。
その小銭、お前の人生を変えてくれるかもしれないぜ。
というやり取りが巷のゲームセンター裏で繰り広げられる日も近いでしょう。何の話だ。
そう、こちらの記事から。一見バカげてるようで、示唆深い。
『ヤバい経済学』の著者、スティーブン・レヴィット-Steven D. Levitt-氏の調査。シカゴ大学と全米経済研究所から出ている、キチンとした論文が元になっています笑
2万人を越えるサンプルを獲得し、半年後まで追跡した実験、めっちゃ手間かかってるー!
簡単にまとめると、
人生の大きな決断(会社を辞めるとか、パートナーと別れるとか)を、ランダムなコイントスに委ねて行動した人は、行動を維持していた人に比べて幸福度が高かった。
という。これはコイントスに依らず行動した人も同じ結果だったそうです。
すなわち、行動して何かを大きく変えたことによって幸福度が高くなる、ことが示唆され、それがコインによって決められたものでも構わないことも合わせて示唆されたってことです。
であれば、何か人生で迷っている・決断しきれないことがあるんなら、いっそコイントスでもしちゃえば?
みたいな荒唐無稽なアドバイスが、意外と価値を持ってくるってことになりますね。
迷える子羊よ。コインを投げるのです。
なんてね。
タイトルの通り、YouTuberの企画かのようなトンデモ実験ではありますが、元の論文は極めて真面目です笑
一般に人は"やらなかったことを後悔する気持ち"の方が、その逆より強いことが知られています。「後悔の嫌悪- regret aversion-」と呼ばれています。
すなわち、この点を考慮すると、行動変容を起こしたほうが幸福度が高いことには、複雑な理由が想定される、としています。
また、人は慣れる生き物ですので、幸福も不幸も、一定以上の時間が過ぎるとその感覚が薄れることが知られています。
「快楽順応-hedonic adaptation-」とかって呼ばれています。
今回の実験では6ヶ月の期間しか追跡していないため、この機構が働くには短すぎたかもしれないという考察もしています。
いや、真面目!w
そして、この実験にかかりうる大きなバイアスについても、統計学的な観点から検証をキチンと重ねています。まぁ査読を経てパブリッシュされている論文なので当たり前ですが、なんか真面目すぎて逆に拍子抜けしそう笑
この内容、上記の考察を考慮しつつ、敢えて真剣に受け止めて別の観点から眺めてみると、
決断のメカニズムを外部に頼ることで、
後悔が起きにくくなるかもしれない。
と思ったりしました。
決断の先送りや、決定回避という姿勢に陥りやすい方は、最大化志向(マキシマイザー)やリスク忌避志向が強かったり、責任感が強かったり、と複合的な事情を含むものです。
これを、ランダム化した決定デバイスで擬似的に"他責化"することで、不健全な自責サイクルに落ちてしまうことを防げるのかもしれないな、などと考えたり。
まぁ別に、理屈はどうだっていいなぁという側面もあるオモシロ情報でした。
あ、ご興味あれば、元の論文をどうぞ。
この投稿は記事だけじゃなくて論文もサラリと読んでご紹介してます。
なにげに!真面目!
てなわけで、何か大きなことで迷うようなら、
コインで決めてしまうのもまたオツなものかもしれませんね。
なんてね。
ということで、お付き合いいただきありがとうございました。
お相手は わたくし
納木 まもる でした。
次回も楽しんでもらえますように。
えー、さて、
タイトル読んだところからトゥーフェイスが浮かんで仕方なかった人、正直に手を挙げなさい。
きっと仲良くなれますね笑
ちなみに、トミー・リー・ジョーンズ版の方が好きです。
あーダメダメ。アニメ版とかドラマ版は語れません、ごめんなすって!
※バットマンに登場する悪役の話です、分からない方、申し訳なし。
読んでいただいてありがとうございます。貴重な時間をいただいていることは自覚しつつ、窮屈にならない程度にやっていきます。