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GTDは収納術、タスクシュートは料理術

時にGTDとタスクシュートが比較され、

GTDは長期的な展望に優れ、タスクシュートは短期的な実行管理に優れた方法

などといった説明がされます。
私は賛成できません。

そもそもGTDとタスクシュートを「比較する」のはムリがあります。このふたつは異なる課題に取り組んでいるからです。

両者を比較しても「すれ違う」結果に終わるはずです。

あくまでもたとえですが、タスクシュートが「料理づくり」のための方法論だとすれば、GTDはキッチンの収納術のようなものです。

だからどちらが優れているとか、長期的展望に立つとか、時間管理に向いているとか向かないといった話をするのは適当ではないのです。収納術と調理本のどちらが優れているかなどと言ってみてもはじまりません

とはいえ、一見ともに「タスク管理術」であり、仕事やプロジェクトを管理するのは確かなため、「まったく同じ課題に取り組み、同じゴールを目指している」と思われるのは当然かもしれません。

同じ課題に取り組み、同じゴールを目指しているなら「比較の対象」にされるのも当たり前です。

でもそれは、しかたないとはいえ誤解なのです。
同じ課題に取り組んでいるわけではないからです。

そもそもGTDってなんだろう?

GTDというのは少なくともビジネス書、仕事術の分野では広範囲に知られている方法論でありながら、ちょっと分かりにくいところがあります。

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