夫がアメリカ人だと英語は上達する?
「夫がアメリカ人だと英語は上達する?」の私の回答は「ないない…全然」だ。
それは何故か。
①夫と毎日話す内容などほぼ同じで、たまに出てくる滅多に使わない英単語やイディオムはその場で知っても、またすぐ忘れてしまう。
②夫と会話中に引っかかって疑問に思った箇所にいちいち毎回、その場で調べたり聞くのは不可能。
③夫は英文法や英単語を英語の教師のように正しく説明することなどできないので、聞いても納得のいく回答が得られない。
④例えばmeticulously という副詞をわざと使って話しても、そんなのあんまり使わないから特に頑張って覚えなくてもいいよと言われて、覚えようとしなくなってしまったりする
以上、自分の英語を改善して上達させるのに夫がアメリカ人だからといって頼りにすることはできない。
結局は自分次第だ。
私がこちらに来たのはコロナ禍の真っ只中だったし、交流できるのは夫の家族やご近所さん、夫の友人だけだった。
夫を通さないで自分で友だちを見つけるのが難しかった。
そんなこともあり、このままの状態に飽きていたのでESLを始めることにした。
しかし今のところコロナ禍の影響でオンラインクラスでしか同じクラスの生徒たちと会えない。
私にしてみればオンラインでもやっと自分からの繋がりで会えた人たちなので嬉しく新鮮な気持ちだ。
同じクラスには私のような移民でブラジルから来た人、フィリピンから来た人、中国から来た人、台湾から来た人、私と同じ日本から来た夫婦、そしてなんと戦火を逃れウクライナから来た夫婦がいる。
レッスン中、皆それぞれの国のアクセントが出る。
各国それぞれ苦手な発音が異なる。
ウクライナ人のRの発音がインド人の発音のようにアメリカ人には結構耳障りらしい。
フィリピン人はTの発音がおかしい…というような感じ。
日本人は少なくとも中学、高校と6年間、小学校から大学までだと10年くらい英語を勉強しているから、文法もわかっているし英単語もよく覚えている。
韓国人もこの点では日本人と似ている。
だけど同じクラスで日本人でなく、他の国から来た移民は単語もちゃんと読めなかったり、意味も知らなかったりするのに英会話ができるのだ。
リーディングさせると単語が読めなかったりするのに…他の生徒や先生とも英語でコミュニケーションしている。
各国で英語を日常で話している人と日本のように英語を話さないで生活する人の差だ。
日本では今後、英語は二極化するかもしれないと言われているらしい。
私もそう思う。
個人の選択の差がはっきりするだろう。
各個人の人生もさらにはっきりするだろう。
私の娘や息子は日本の大手企業に勤めていて娘はアメリカのGAFAに研修に行ったこともあるが、会社で英語を使うなんてことはまったくないし、英語は海外旅行に行った時に使うくらいだろうから、特に真剣にやる必要はないだろう。
最近では反グロ的な思想も叫ばれていたりするし、不況、物価高騰、光熱費の問題など経済的に厳しい状況の日本人は以前のように元気よく国外に出る勢いが弱まるのもしかたないようだ。
英語圏でどうしても生活しなければならないから英語を身につけるのが必要な人や仕事でどうしても英語が必要な人と違って、日本で仕事して一生日本で暮らしていく人なら、極端に言えば英語は必要ない。
自分の状況を見て判断し、学校教育で得た英語以外に自分の人生に英語が本当に必要でそのために自己投資として費用を出すかきっぱりと割り切り不要なコストは削減するかの選択が必要な時代なのかもしれない。
曖昧さや漠然さの中でした選択ははっきりした未来を思い描けない。
何か目的がはっきりしているなら英語を習うために投資する…
私の場合はアメリカ人の夫とアメリカで生活するために人生に英語が必要なため、死ぬまで終わることのない英語の勉強をしなければならない。
身内は頼らず、自分で決めて自分で動くだけだ。
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