歯科治療の正しいゴールとは

先日、虫歯の除去と詰め物を行った患者さん(保険診療)

中で広がる虫歯
治療途中


治療後

保険ではありますが患者さん自身満足はしてくれました。(ありがとうございます)
しかし、ここから5年10年と経つと詰め物が浮いてきたり、境目が着色したり、お口環境によっては二次的な虫歯になることも。。

ここを治療のゴールとしてしまう歯科医師ではいけないのです。

他の歯がもうこんなことにならないように、今回なぜこんなことになってしまったのかの究明と改善点を見つけ、
これ以上の侵襲をしないために全力を燃やし、
実際維持ができた時がゴールなのではないかなと思います。

私も治療は好きです。来月行く詰め物の勉強会もワクワクしています。
でも、数年経って劣化やトラブルが出てきたり、他の歯が続々と虫歯になっていくのを見ると、治療をゴールとしていた今までの自分は浅はかだと感じます。

患者さんを自分と同じ思いに持っていくことは容易くないのですが、どうか皆さんも
〝一時的に見た目が良い治療をされた歯〟か〝何も治療していない自分の歯〟か。
今一度どちらに価値があるか考えてみてください。

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