呟きもしなかった事たちへ_No.49(2023年6月号)

※コンセプトは創刊号をご確認ください。ぼーっとする文章が続きます。バックナンバーはこちら索引もあります。

eコマースって言わなくなった。言わなくなったことよ。

今月も、呟きもしなかった事たちへ。

シャンプー

長らく同じシャンプーを使っていて、ついに香りが自分で分からなくなってきた。使い始めた頃は良いなと思っていたのだけれど、鼻が慣れてしまったのだろう。

新しいシャンプーを試してみたくもある。しかし案外お店にテスターもないし、かと言って訳も分からないまま変えるには結構影響が大きい気もする。いっそ機能に全振りしてウル・オスでも買うかと思ったけど、匂いが特徴的で「あの人ウル・オス使ってるな」と思われたら目も当てられない。そしてウル・オスのシャンプーもテスターが置いてない。

仕方なく同じシャンプーを使い続けている。

炭酸の量

市販の炭酸、多いなと思う。水を飲む感覚でなんとなく炭酸水を、ちびちびと1日かけて500ミリ飲むことはある。しかしコーラを500ミリペットボトルで飲む事はないし、もっと言えば350ミリの缶でも多い。

オロナミンCやキレートレモンぐらいが適量なのだけれど、まさしくコンビニだとオロナミンC、ファイブミニ、キレートレモン、チルアウトくらいしかない。種類が少ない。さてどうしたものか。

そんな悩みを抱えている折、ドミノピザが遅配を起こし1.5リットルのコカ・コーラをくれた。さてどうしたものか。去年も同じことで悩んでいるな。

リラックス

4月がしんどかったのは先月号でも書いたし、結果5月いっぱい秘密基地も休みにしてもらって、とにかく自分の時間を出来るだけ作っていたのだけれど、それ以上にありがたかったのは嫁が旅行に誘ってくれたことだ。嫁の勤める会社の保有施設は、食事が美味しい。風呂は特段特別な事は無いのだけど、空いているのがありがたい。

時間があるだけではなくて、やはり体を休めている事は思考にいい影響を与える。暗い気持ちは大分払しょくできた(仕事がしんどいことは変わらないが)。

リラックスという環境を意識的に作ること、忘れないようにしたい。

三匹の子豚

三匹の子豚における次男について考えていた。というのも、物語的な意味において、何ら役になっていないからだ。長男と三男で話の構造は出来上がっている。

改めて考えてみると、木で出来た家を狼が吹き飛ばすのは、ちょっと想定外の事だったような気もする。手を抜き切った藁の家はもちろんのこと、通常大丈夫だと思われる木の家ですらリスクはあるので、しっかり石の家にしましょう…大分ビジネス的な教訓めいてきた。であればもう少し次男が善戦した描写はしてあげるべきだろう(大抵の話だと負け方はあまり三男と変わらなかった気がする)。「次男の家が負けた!?」にもっと注目してほしい。

次男が初戦で一度は狼を退ける、ぐらいの方が昨今の物語感というか、現代のプロレスっぽさが出るかもしれない。狼は諦めて三男の藁の家に向かうなか、実は長男の石の家はまだ完成しきっていない。次男は三男を助け自分の家にこもるも、初戦のダメージが響き二度目は木の家が壊れる。次男と三男は長男の家が完成している事を願い長男のもとに向かうと、果たして次男の時間稼ぎによって長男の石の家は完成していて、豚たち兄弟は勝利を収めた…ぐらいのシナリオまではやれる。最強で主人公なのは長男だがベストバウトは次男。

ここまで手を入れる必要があるかは知らない。

ピカソ2(と彫刻の森)

1年ぶりに箱根彫刻の森美術館に行った。ピカソ館の改修が終わったからだ。昨年も書いているのだけど、ここにあるピカソの言葉が最高だ。

With these paintings, it is only necessary to cut them out […] then assemble them according to the indications given by the color, in order to find oneself in the presence of a "Sculpture".

これは本当に良い。キュビズム的な意味でも、あるいは(昨年も書いているのだけれど)Vtuberの切り抜きや、同人作品作成を含む、エピソードを通じたキャラクターの作成において非常に価値のある言葉だ。(そういう意味ではVパウパーはキュビズム的な歪みと統一性がある。この一年で会得したこともある。)

それはそれとして彫刻の森でちゃんと見直したら、メダルド・ロッソがとても良かった。調べたら「空間においては、いかなるものも物質的ではありえない」とか、大分バタイユ的な事も言っていてよい。彫刻の森においてある作品(病院の病める男、門番の女、貧しい食事をする子供)はどれも明るくない題材で、それゆえに「オーラごと彫刻にしました」「触れないでください」っていうテーマは分かる。あのいたたまれなさ!

ジャコメッティも好きなんだけど、全体的に僕は彫刻という空間に、空間としての力を感じたいんだろう。「いる」こと。

カルトクイズ

嫁が10年くらい前に半年くらいハマっていた入浴剤があったはずだが、なんだったか。

友人が大昔気に入っていた催眠音声の声優さんは誰だったか。

前に旅行で行ってよかったと思ったお店の名前は。

思い出せない。約3年前にこんな記事も書いている。

思い出せないなら記録に残すしかない。このnoteシリーズ自体も記録として役に立ってはいるが、もっとマニアックな事が沢山ある。折に触れてそうしたものをメモしておいて、後でカルトクイズ化して、夫婦で酒を飲むときのネタにしたら面白そうだななどと思う。

努力

フェイスマッサージ用の器具を買った。こういうものだ

知っていると「あっ」となるやつ

ASMR界隈でポコポコという泡の音を立てるのに使うやつ、という方向で知っている人のほうが多そうな気もするし、実際amazonでこれを買うとマイクだの砂袋だのがおすすめされるようになる。しかし本来は冷やしたり温めたりした上で顔に沿わせたりするらしい。

持ってみて、泡の音がするなーとは思う。しかしべらぼうに良い音がなり続けるわけでは当然無い(これは楽器ではない)。これをASMRに使えると気付いた界隈の人がいるのだ。まず、ここに努力を感じる。常日頃からいい音を探す気持ちがないと辿り着けない。そして傾けて音を出させていると、綺麗に安定的な音を出すにはちょっとした練習がいると分かる。ここにも努力があるし、そういう観点で聴いてみると配信者の中にはやっぱり上手い人がいる。成果物の中に工夫があると分かる。面白い。

それはそれとして(既に、雑に民族楽器を買って小一時間弾いて終わり、くらいの遊びは堪能したのだけれど)、フェイスマッサージに使ってやれよとは思うし、その実力が知りたくて買った。ここからが本来の話。

だがここからは来月に続く。引っ張るほどのネタではないが、字数である。


↑クリエイターと言われるのこっぱずかしいですが、サポートを頂けるのは一つの夢でもあります。