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ジャンプ+読み切りおすすめ3選【2月】

帰宅中に読んでたら最寄駅逃したのいといと申します。よろしくお願いします。

今年も2ヶ月経ちましたね。早くない?
そんなこんなで今月も読んだのでサクッと紹介して行こうと思います。

評価基準等は前回の記事を参考にして貰えれば。


今月は上半期に刺さる作品が多くて選ぶのに少し時間がかかりました。どれも面白いので読んで損をすることはないと思います。

ついでにサムネも新調しました。
こっちの方がなんかジャンプっぽい。知らんけど

以下常文。


作品紹介

ジャンル被らないようにするの難しくない?

1.ブシギャル

戦国の世である日突然「ギャル」に目覚めた一
城の主・たえ。彼女が後世に残すものは——
作品あらすじ引用

画力 ☆3
構成 ☆4
おもしろさ ☆5

武士+ギャル=カッコいい

めちゃくちゃテンポが良く、完全に一話で完結している綺麗な作品。

この作者は今までにも読み切りがいくつか掲載されていたが、どれもディストピア系統であったため今作品は新鮮だった。武士ギャルなんて誰も思いつかねえよ。天才か?

しかしシリアスなところはしっかりと描かれているのでメリハリがきっちりとされていて読んでて苦ではなかった。

『自分らしく生きる難しさ』が1つの題材なのかな?と思えた。舞台は戦国時代だけど現代にも通ずる難しさ、自分らしく生きるかっこよさを感じた。

1番好きなシーンはこれ。

かっけえ…

「自分らしく生き抜く」を奇抜で派手派手しい
『ギャル』で表現しているが上手いなと感じた。

自分らしくは人それぞれだけどあえてかなり特徴的なものにしたのが良いキャラ付けだと思う。


2.イマジン

かつて小説家だった父を持つ男子高校生の宮沢創二。高校も主席入学し、入学式では多少やらかしてしまったが、人生上手く”こなせていた”。そんなある日——。自分の物語を創るのは、自分。これは彼と彼の父、そして彼らの”世界”のお話。
特別読切59P
あらすじ引用

画力 ☆4
構成 ☆5
おもしろさ ☆5

2月では1番面白かった。
特に表現の仕方が他の作品では見たことなかったから初見ではかなり度肝を抜かれた。

小説のようなページを織り交ぜるのは面白い。
文字が多くなっても読みづらいと感じることはないし、心情を詳しく書いても違和感がない。
この技法は小説を書く主人公という題材だから使える唯一無二の表現方法だと思う。

この表現で度肝抜かれるシーンがこの後ある。

また日常に想像が入り込んでくるのも良かった。

印象としては今敏監督の作品『パプリカ』。

こちらは夢が現実を侵食していくので類似している点があるからそう感じるのだと思う。

物語終盤の主人公が覚悟を決めて走っていくシーンの描写は圧巻だった。

記憶を消してもう一度読みたい作品。


3.キリンジ

『PLANKTON』『黒い羊』の金田じゃんくが
描く高校一年生・将棋棋士。
作品紹介引用

画力 ☆3
構成 ☆3
おもしろさ ☆4

最近話題ですね、若手棋士。
藤井聡太四冠が全タイトル制覇する日もそう遠くはないかもしれません。

評価は低いが、印象が強かったので紹介。
特にここのシーンが好き。

煽りの返しに使えそうなワード。

実際、師弟対決が起きることは結構ある。
しかも弟子が師匠を倒してしまうことも良くあったりする。

将棋は古風な感じが強いけど戦法にも流行があるので巷で話題の遊戯王などのTCG並みに流れが変わる。歳を取ると経験がない攻め方をされると分からなくなることが多いらしい。それでついていけず負け込んでしまうとか。

そんな師弟対決の心情を描いたこの作品は僕の中では結構刺さった。きっと実際もこういう苦悩を感じているだろうな〜と思わせてくれるのも良い点。

ただ将棋の漫画のネックなところは将棋をしたことない人には伝わりづらいことが多いということだったりする。

そこをどう伝えるかで作者の技量が分かるのだが、あえて対局には触れず、そこまでの過程に重点を置いて描いていたのはかなり工夫してるんじゃないかなと思った。

将棋がわからなくても面白い作品。


まとめ

今月は2本は決められたが、残り1本どれにするかかなり悩んだ。

どれも面白かったけど紹介までするほどかな〜といったのが多くあった印象。

ただし紹介した2本は表現や題材が他にはないものだったので自信を持って紹介できる。

読んでない人は是非読んで欲しい。
ではまた来月お会いしましょう。

おわり。

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